竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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JAL最高益更新~稲盛さんの「こんな幹部じゃ八百屋もできない」の言葉にシビレる!

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JALの決算が発表になりましたね。

日航最高益更新 (産経ニュース)

 

破綻して「会社更生法」が適用された、個人でいえば借金が返せなくなって弁護士入れて任意整理した、と同じような状況ですから、ある意味「利益」が出るのは当然といえば当然です。

 

が、やはり、ここまでの改善、数字を見ると、 この二年間の「稲盛改革」 のスゴサを感じます。

 

日経では稲盛名誉会長と植木社長の記者会見の記事が読めます。 残念ながら「会員限定記事」指定ですが。

日経記事(電子版 会員限定記事)

 

この記事のタイトルどおり、 「部門採算性」が機能し、業績に対する部門毎の考え方が一変したのでしょう。 実は、竹村が住んで10年になる「新浦安」という地域は、JAL関係の家族が多いのです。 成田にも羽田にも近く、社宅(もちろんリストラで売却済)もあったので、娘の小学校のクラスにも、お父さんはパイロット、お母さんはもとCAというような「日航家族」が多くいるわけです。 ですから、「日航破綻」の時には「地域」「マンションン」レベルでかなりの激震でした。 冬のボーナスが出ない!という悲鳴から始まったわけですが…。

 

あれから2年、やはり「変わり」ました。 JALを去った方も何人か。 (そのうちお一人はシンガポールでパイロット、もうお一人はいつの間にか話題おピーチに転職…。) そして、ほとんどが専業主婦だったお母さん方がどんどん「職」を探し始める。 本社勤務のお父さんは、リストラで人が減り今まで3人でやってた仕事をひとりでやって、夜も帰れない、と目が三角。

 

そんな、「生活」レベルでの「変化」を目の当たりにするにつけ、 「やはり稲盛さんの改革だ」 と感じていました。 再建役を引き受ける際、稲森さんは 「こんな経営幹部では、八百屋すら経営できない」 と言い切りました。

 

そこから始まっているのです。

 

でも、それは本当のところで、その幹部たちの「考え方」が変わり、「体質」が変わっての、この結果だと思います。優秀な人材が集まっても、考え方が「甘」ければ八百屋すら経営できない、のは当たり前です。

 

今回の記者会見、植木社長の 「この2年間やってきて、特効薬はないということを痛感した。」 という言葉が「稲盛改革」の本質をついているのだと思います。

 

竹村の周りにも「稲盛さんの教え」を考え方の軸にして、ビジネスを進めている方が沢山いらっしゃいますが、やはり、どの方も「安定感」がある、とつくづく感じます。 このブログの読者に「稲盛本」のオススメをどれか一冊と、と思いますが、「どれか一冊」は難しい。 どこでも手に入りやすいPHP文庫、ということでコレを。

 

 

成功への情熱―PASSION (PHP文庫) 成功への情熱―PASSION (PHP文庫)
(2001/01)
稲盛 和夫

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「執念」のレベルに達しなければ「努力」じゃない・・・ 厳しい言葉ですが、「起業」は自分の「人生」を賭けているわけですから、当たり前です。

 

本日はここまで。