竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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トマトが切れればメシ屋はできる~串揚げ屋で考える居酒屋商売

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昨日は“花金”気分で、少々早めに仕事を切り上げ、上野の串揚げで一杯、二杯、三杯…。サラリーマンではありませんので、“花金”は気分だけ。 その分、土曜日の本日は5時起きで仕事!しましたっ。

 

串揚げ」というのは、外食の王様ですね。 一本100円とか150円ですから、「安い!」ですが、 原価を考えれば、これまた「安い!」はず。

 

しかし、この「揚げたての美味しさ」というのは「お店」ならではです。 なんでこれっぽっちのタマネギを揚げただけで100円なんだ! なんて文句言う客はいません。 もちろん、家で揚げながら食べる、ということもできないことはありませんが、奥さんが揚げながら旦那が食う、なんて楽しくないでしょう。

 

で、何が言いたいか、というと、 「外食」ビジネスというのはやはり、懐が深い、ということです。

 

懐が深い、というのは、 まだまだ工夫次第で儲けられる商売だ、 という意味です。 ワンコインの500円ランチで大騒ぎしていたのも、もう昔、今や300円弁当と牛丼280円の戦い、なんて、「外食デフレ」が叫ばれて久しいです。

 

ただ、 「原価3割=粗利7割」 でできる商売 というのは、他のビジネスに比べれば儲けられる、と思います。 そんな切り口から書かれたのがこの本。

 

スーパーで100円で売っているトマトを冷蔵庫で冷やして切るだけで300円で出せる! 同じく250円のビールを栓を抜くだけで500円で出せる! 「冷蔵庫で冷やすだけなんだから誰でもできる、こんな商売他にないよ」というわけです。

 

トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる~居酒屋の神様が教える繁盛店の作り方~ トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる~居酒屋の神様が教える繁盛店の作り方~
(2011/04/18)
宇野隆史

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内容的には、 「個人起業」の応援歌であり、 「小が大を制する」ための考え方を、 「居酒屋」事例に「ノウハウ」レベルまで昇華 して語られている、良い本です。

 

最後に「あとがき」で語られているいいフレーズを紹介して、本日はここまで。

 

>>「飲食店は健全なネズミ講だよ」って、おとうさんはよく言う。店を好きになってくれたお客さんが、次のお客さんを連れてきてくれて、そのお客さんがまた次のお客さんをつれてやってく。店というのは、そんな風にして成長していくものだという意味だ。