トマトが切れればメシ屋はできる~串揚げ屋で考える居酒屋商売
昨日は“花金”気分で、少々早めに仕事を切り上げ、上野の串揚げで一杯、二杯、三杯…。サラリーマンではありませんので、“花金”は気分だけ。 その分、土曜日の本日は5時起きで仕事!しましたっ。
串揚げ」というのは、外食の王様ですね。 一本100円とか150円ですから、「安い!」ですが、 原価を考えれば、これまた「安い!」はず。
しかし、この「揚げたての美味しさ」というのは「お店」ならではです。 なんでこれっぽっちのタマネギを揚げただけで100円なんだ! なんて文句言う客はいません。 もちろん、家で揚げながら食べる、ということもできないことはありませんが、奥さんが揚げながら旦那が食う、なんて楽しくないでしょう。
で、何が言いたいか、というと、 「外食」ビジネスというのはやはり、懐が深い、ということです。
懐が深い、というのは、 まだまだ工夫次第で儲けられる商売だ、 という意味です。 ワンコインの500円ランチで大騒ぎしていたのも、もう昔、今や300円弁当と牛丼280円の戦い、なんて、「外食デフレ」が叫ばれて久しいです。
ただ、 「原価3割=粗利7割」 でできる商売 というのは、他のビジネスに比べれば儲けられる、と思います。 そんな切り口から書かれたのがこの本。
スーパーで100円で売っているトマトを冷蔵庫で冷やして切るだけで300円で出せる! 同じく250円のビールを栓を抜くだけで500円で出せる! 「冷蔵庫で冷やすだけなんだから誰でもできる、こんな商売他にないよ」というわけです。
トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる~居酒屋の神様が教える繁盛店の作り方~ (2011/04/18) 宇野隆史 商品詳細を見る |
内容的には、 「個人起業」の応援歌であり、 「小が大を制する」ための考え方を、 「居酒屋」事例に「ノウハウ」レベルまで昇華 して語られている、良い本です。
最後に「あとがき」で語られているいいフレーズを紹介して、本日はここまで。
>>「飲食店は健全なネズミ講だよ」って、おとうさんはよく言う。店を好きになってくれたお客さんが、次のお客さんを連れてきてくれて、そのお客さんがまた次のお客さんをつれてやってく。店というのは、そんな風にして成長していくものだという意味だ。