歌舞伎町のセブン銀行とフランチャイズとの関係とは!?
今週の「週刊ダイヤモンド」。
買収などによる「業界再編」がメイン記事ですが、その他もかなり細かく取材されている特集です。 結構、驚いたのは、「セブン銀行」の収益ですね。 収益の96%は他行のカード利用の「手数料」収入。 それで経常利益295億円。 とのこと。
これは、歌舞伎町の入り口にある、「セブン銀行」だけの独立店舗。
中には、セブン銀行のATMが7台設置されています。 一等地の1階という立地で、自動販売機のように機械だけおいて「儲かる」んだから、すごい商売です。 確かに、銀行ATM他行カードで利用した場合の「105円」「210円」ってかなりボッタクリな感じはします。 気にする人は、絶対そんなムダなところにお金は使いません。ところが、お金が無くても、借金があっても、こんなところで無駄づかいし続ける人がいるのも事実。
「1円安いガソリンは遠くまで行って並んでまで入れるのに、平気でペットボトルの水を買って飲むのが消費者の矛盾行動」と指摘したのは、まさにセブンの鈴木敏文会長ですが、まさにそこをついたビジネスですね。
ただ、この「セブン銀行」のビジネスモデル当初は、絶対に成り立つはずがない、という意見がほとんどでした。 とくに銀行関係者なんからみたら、ありえないビジネスモデル だったんですね。
要は、それまでの「業界」の延長線上の思考では、考えつかなかったビジネスであり、他業界からの参入だからこそできたビジネスなわけです。
そういう事例は沢山あるわけです。 竹村のフランチャイズの仕事を振り返っても、 例えば、「車買取専門 店ガリバー」は当初、ディーラーや中古車屋からは、200%成功しない、と言われました。
「炭火焼肉酒家 牛角」も、当時の焼肉業界からは、「素人が何にも知らずにつくった店、と言われました。
そして、「個別指導塾」なんかも、当初、明光義塾が伸び始めた時期も、大手塾は口をそろえて「あんなのは塾じゃない」と言ってました。 そして、気づいた時には、一気に業界が変わってるんですね。 それまでの業界が否定するところから、業界を変える革新ビジネスが生まれる。 これは真理、原則ですね。
本日はこんなところで。