竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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「早期退職」と「10年後に食える仕事」の関係とは〜企業から個人へ

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今週も始まりました。日経ビジネスの特集は「早期退職」ですね。 記事によれば、厚生労働省の2011年データで、 4918万人の雇用者総数に対して、 余剰人員が465万人。 約1割が「余剰」です。

 

リーマンショック前は、段階世代の大量退職が始まれば、労働市場の需給関係が好転し、「労働力」の価値は上がる、なんて予測もありましたが、見事にハズレました。

 

あのパナソニックが本社勤務の従業員をリストラする時代です。今後も、大企業からの「早期退職者」は増え続けるはずです。 当然ながら、問題は「早期退職」その後、です。 記事によれば、 1/3が1年たっても再就職できず、 できても8割が年収は前職の70%以下、 そして、 起業した5割が1年以内に廃業 というデータ。 これでは、まさに「城に残れば焼き殺される、城を出れば斬り殺される」的状況。

 

ただ、正直、この日経ビジネスの特集を読んで、ただ「暗く」なるようではいけません。自分の会社だけは大丈夫だ、と思っているよりはマシかもしれませんが。 竹村的に見れば、今の状況は、 会社という大きな船にのって皆で漕いで行く、というやり方が難しくなってきた、 というだけです。

 

違う例えでいえば、 大勢で大きなマンモスをやっつけて、分け前をもらう的な狩猟方法が難しくなってきた、というだけです。 皆で同じ船に乗っても「同じ方向」を目指せなかったり、漕ぐのが上手いやつと下手なやつの差が激しすぎたり。そして、武器が発達してきてマンモスを倒すのに、昔のような人数がいらなかったり。

 

要は、「環境」が変わってしまったのです。 まずは「環境の変化」をしっかり認識しすること。そのためには、「会社というビニールハウス」から少し顔を出しみることでしょう。 今の自分の仕事はビニールハウスの中だけで通用するものではないか? という視点から見てみることは重要です。

 

その時は、「今」ではなく「5年後は大丈夫か?」と考えると、客観的に考えられます。 その際に、この本はオススメです。 

 

10年後に食える仕事、食えない仕事 10年後に食える仕事、食えない仕事
(2012/02/03)
渡邉 正裕

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仕事が激減しているのではなく、必要とされる仕事の質が劇的に変化しているのです。 この本でいうところの「日本人メリット」を意識するだけで、今後必要とされる仕事が見えてくると思います。

 

そして、何より、「企業」という仕組みが大きな問題点を抱える今は、「個人」にとってはチャンスは拡がっているのです。 「武器」をもった個人は、今、強いです。

 

ワクワクする時代になってきました!

 

本日はこんなところで。