竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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神田孝先生「加盟交渉時の法律交渉テクニック」セミナーから

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今週は雨ばかりですね。 名古屋から東京に戻りましたが、やはり雨。

 

さて、昨日はUPしようとして出来なかった、記事です。 池袋のFCショー2日目で聴いた、弁護士 神田孝 先生のセミナーから。

 

タイトルは、 「加盟交渉時の法律テクニック」〜初心者がフランチャイズ契約を失敗しないために〜 です。

 

1日目に聞いた中小企業診断士の伊藤先生同様、竹村とは全く立場に違った「弁護士」の立場から、加盟者側にたっても注意点、という内容で私としては勉強になりました。

 

例えば、テクニック12で「ロイヤリティの計算方法や決済の仕組みが複雑ならば、税理士同席の説明を求めよう」なんて、なかなかなかなか出ない発想です。

 

確かに、かなり複雑な「収益予測シート」を出す本部もありますし、直営店やモデル店の「損益計算書」の項目が複雑で疑問点が多い、ということは良くあります。 知識がある程度あれば「自分で本部に質問する」ということも可能ですが、そうでない場合は、詳しい方に見てもらうほうが安心です。

 

あと、テクニック2で、「モデル収支のデータの根拠を聞こう」という説明がありましたが。これは竹村からみても本当の基本事項だと思いますが、確かに加盟検討されている方の中で、この「モデル収支」を完全に勘違いされている方がいるのも事実です。

 

「モデル収支」というのは、言葉からすればFCチェーンの平均的なモデル、という意味ですが、実は根拠は統一されていません。 まだFCの募集を開始したばかりで加盟店が1店舗も無くても「モデル収支」はあるわけです。この場合はあくまでも、本部として、この位にビジネスモデルを想定してますよ、という数字です。

 

なので、この「モデル収支」については、その「根拠」を聞くことは重要です。 神田先生はセミナーで、 1) 何を元につくられたのか? 2)いつ作られたのか? という質問をすること、と指摘されていました。 これもその通りですね。

 

1)は、例えば、直営店の実績なのか、加盟店の実績なのか、そういうことです。 2)も重要です。特に外食FCの場合はオープン景気といって、オープンから3ヶ月くらいは業績好調だが、そこから徐々に売上が落ち続けている、とうケースは多いです。だから「いつのデータか」「どのくらい前のものか」は必ず聞いておかなけれななりません。

 

あと、竹村としてこの「モデル収支」についてしと方が良い質問だと思うのは、 「実際の加盟店の平均値と比べてどうなのか?」 「加盟店でこの数値より上が何%ありますか?」 というような質問です。

 

この「質問」の答えにつまるような本部はダメです。 この「モデル」と「実際」の差というのは、本部、担当者としては気にしていないわけはありませんので。

 

本日はこんなところで。