竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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トヨタ「ラクモ」でカーシェアリング事業へ参入!果たしてアースカーは!?

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こんにちは。竹村です。 水曜日ですね。 ロンドンオリンピック開催まであと3日。 開会式より先にスタートするサッカーは、なでしこの試合がもう今日の深夜ですね。

 

さて、本日の日経朝刊一面トップ記事は、 「トヨタ、カーシェアリング事業に参入」 という記事です。

トヨタ、カーシェア参入<日経デジタル記事 

 

 「ラクモ」というブランド名で、トヨタ系レンタカー事業所で全国1200箇所でスタートする、との記事です。 「カーシェアリング」という1台の車を複数会員が共同で利用する仕組みは、欧米ではかなり普及していますが、日本ではまだまだです。

 

正直、「市場」が出来上がりつつある=現在は市場が非常に小さい という状況です。 そこに、「トヨタ」が一気に事業参入するわけですから、 「一気に市場が大きくなる」 という可能性があります。 現在の「カーシェアリング」の市場は、コインパーキング大手の「タイムズ24」と「オリックス自動車」の2社で8~9割のシェア、ということですが、ここに、フランチャイズ企業も1社参加しています。 こちらですね。

アースカー ホームページ アースカー FC募集ページ

 

実は、竹村はこのアースカーのフランチャイズについて、展開開始から注目していました。 今でも覚えていますが約1年半前に雑誌アントレに8ページというカラー広告を出して募集を開始した時には、ビックリしました。 当時メインでやっていた「移動販売」のブログにその当時の事を書いています。

アースカー説明会に行ってきました

 

そして、その後の「アースカー」について、メルマガでまとめています。

「アースカーFCについて」質問に答えています

 

今回のトヨタの本格参入によって、カーシェアリングの市場全体が現状の10倍程度になる可能性は十分あるとおもいます。 まだまだ、多くの地域では 「カーシェアリング」という言葉自体知らない 「レンタカー」との違いがわからない 近くにあるってチラシで見たがナンカ怪しい感じ というような認識が大半だと思います。 が、 「カーシェアリング」を実際に使ってみた、なかなかイイヨという「口コミ、評判」が増えていけば、一気に変わる可能性はあります。 「トヨタもやってるんだから」という安心感が重要なのです。 実際に車は「所有するより借りる」で充分、という流れは強くなると思いますし、住んでるマンションの近くにこのサービスがあればかなり便利、なはずです。 しかし、今回トヨタのこの動きは早い、と感じます。 一部の店舗でテストして全店導入に踏み切った、とありますが、英断です。

 

思い出すことがひとつあります。 私が開発に関わったFC、「車買取専門店ガリバー」の時には、ガリバーが全国に拡がってから有名になってから、トヨタは「T-UP(ティーアップ)」という「車買取業態」の事業を開始しました。 でも、その時はもう、遅かったわけです。 「車買取専門ならガリバー」というブランドができてしまっていましたから。 ただ、ガリバーが全国に急展開したのはほんの2年程度の出来事です。 あの時トヨタが、1年早く、「なんかガリバーって沢山出来てるけど何?」という時期に「T-UP」を展開していれば、ガリバーに勝てた可能性は高いと思います。

 

そんな教訓もあり、今回の「カーシェアリング」への参入は早いのかもしれません。 いずれにしても、 トヨタが狙ってるのは、今現在のカーシェアリングの200億弱、というような市場であるわけはありません。その10倍、20倍の市場を狙っての参入だと思います。 本日はこんなところで。

 

この本は面白そうです。 読んでみます。

トヨタ生産方式でドラッカーの『マネジメント』を読み解く (幻冬舎新書) トヨタ生産方式でドラッカーの『マネジメント』を読み解く (幻冬舎新書)
(2012/05/30)
岩月 伸郎

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