コンビニ9兆円市場!全ての商売の「ライバルはコンビニ」
こんにちは。竹村です。 もう木曜日ですね。 なでしこは快勝?でいいスタートを切りました。
さて、昨日のニュースなのですが、これは重要なので。
(記事のコピーはブログの最後に)
本部 売上 前年伸び率
セブンイレブン 3.28兆円 11.3
ローソン 1.82兆円 8.5
ファミリーマート 1.66兆円 7.8
サークルKサンクス 1.09兆円 4.0
ミニストップ 0.35兆円 10.4
デイリーヤマザキ 0.22兆円 5.8
「業界全体」として伸びていることは一目瞭然です。 とくに大事なポイントはここです。
>>コンビニは5万店で市場が飽和するといわれてきた。だが各社は従来の主要顧客である若年男性に加え、女性や高齢者の来店を増やしてパイを拡大しつつある。 >>
調査では男性客数の伸び率は5%増だったが、女性客数は12%増加。東日本大震災を機に足を向けた主婦らが多かったようだ。セブンイレブンは60代以上の比率が2ポイント上昇し、17%となった。 5万店に迫っても飽和する気配はなく、更に伸びている、 ということですね。
これまでは、スーパーで買っていた「女性」がコンビニで買うようになってきた、 というように新しい購買層を獲得しているのです。 「コンビニは高いから」という認識が古くなりつつあります。 好評の「セブンプレミアム」などのPB商品は同じ値段ですから。 全ての商売は変化対応業です。 世の中の変化、消費者のマインドをキャッチしながら、売れるように「変化」していかなければなりません。 その最先端がコンビニなわけです。 ですから、皆、コンビニの動きに注目します。 この3日間、日経朝刊で「マクドナルド」の今後の戦略が特集記事として3日間連載されていますが、その記事でも原田泳幸会長兼社長の、 「ライバルはコンビニ」 という発言が紹介されています。
そして、本日の朝刊でも、
というニュースがあり、その原因は「食材費の上昇」とともに「コンビニとの競合」ということです。 もはや、外食案業は完全に「コンビニがライバル」です。 牛丼屋も居酒屋も業界内で競争していたら、コンビニにお客を取られます。
さて、今後のコンビニを見る際のもう一つのポイントは、 「高齢者、シルバー市場」への対応です。 今回の記事でいえば、 >>セブンイレブンは60代以上の比率が2ポイント上昇し、17%となった。 という部分です。 高齢化が進んだ地域において、「近くにあってなんでもできる」というコンビニの存在は本当に大きいです。 殆どの買い物をコンビニでする、という老人が沢山でてくると思います。
そして、コンビニ各社もこの「シルバー市場」を狙った動き開始し始めています。 これなんかもそのひとつですね。
今回はこんなところで。
<以下記事のコピー>
コンビニエンスストアの市場規模が9兆円を突破したことが、日本経済新聞社の「2011年度コンビニエンスストア調査」でわかった。前年度比伸び率は8.2%で、1997年度以来の高水準。主婦などの顧客を増やし、新たな成長基盤を築きつつある。セブン―イレブン・ジャパンなど大手5社は12年度に設備投資を2割増やして大量出店し、攻めの姿勢を強める。 全店売上高は9兆1771億円。比較可能な43社の伸び率は、近年では10%増の97年度に次ぐ。市場規模はスーパー(12兆7024億円、11年)に及ばないが、百貨店(6兆1525億円、同)の1.5倍に達した。 総店舗数は4万8139店で4.3%増えた。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップの大手5社の出店から閉店を差し引いた純増数は、1780店(買収含む)と過去最高だった。 コンビニは5万店で市場が飽和するといわれてきた。だが各社は従来の主要顧客である若年男性に加え、女性や高齢者の来店を増やしてパイを拡大しつつある。 品ぞろえの見直しが客層の多様化につながっており、日持ちする総菜や日用品などの割安なプライベートブランド(PB=自主企画)商品は、上位3社で年商5000億円規模に成長した。野菜を本格的に扱う店も今期末には大手5社合計で2万4千店に増え、スーパーの顧客を取り込む。 調査では男性客数の伸び率は5%増だったが、女性客数は12%増加。東日本大震災を機に足を向けた主婦らが多かったようだ。セブンイレブンは60代以上の比率が2ポイント上昇し、17%となった。 大手は12年度、出店や改装投資を上積みする。セブンイレブンは1100億円、ローソン、ファミマも500億円以上を投資し、大手5社で22%増の2541億円を投じる。出店数は約3700店、純増数は約2100店の見込みだ。 11年度の各社の増収には、10年10月のたばこ値上げの効果も大きかった。ただ特需は既に一巡。足元の6月は、大手5社の既存店売上高が0.5%減から6.8%減まで差が開いた。顧客を奪われたスーパーも小型店などで巻き返しに出ており業態を超えた競争が激しくなりそう。コンビニの中でも成長率の格差が広がる可能性がある。