減る子ども、なのに増える塾~少子化と学習塾の関係とは?
こんにちは。竹村です。 ロンドン五輪はメダルラッシュでいいムードです。 昨日の中では今回日本初の金メダルの柔道の松本香選手はもちろん、奇跡の(だと想う)「復活」の平泳ぎ寺川綾選手に大拍手を送りたいですね。本番に弱い、と言われた入江選手も堂々の銅メダルで良かったです。そして、予選で大きく不安にさせた男子体操団体も、しぶとく「銀」。諦めないことが大事ですね。
さて、本日は昨日の日経のこの記事を。
個別指導塾の最大手、明光義塾が「教室数」「生徒数」ともに順調に伸ばしています。 「教室数」についてはフランチャイズ店の伸び、ということですが、既存オーナーの増強室、新規オーナーの加盟ともに伸びているようです。 全国2000教室を超えたのが昨年の8月。 1984年の会社設立から 1993年に500教室、 2002年に1,000教室、 2006年に1,500教室、 そして2011年8月で2000教室の達成。
この「明光義塾」の推移を紹介して、強調したいのは、 これだけ子どもが減っている20年の中でこれだけ伸びている ということです。 そして、付け加えれば、「明光義塾」だけが伸びたのではなく、同じような「個別指導型」の学習塾はとくにこの10年一気に伸びた、ということです。
この不景気に沈んだ20年の中で、「少子化」という逆風の中、「学習塾」というマーケットは伸びたのです。 少し意識してみれば、駅前のビルは塾の看板ばかり、という駅が多いのに驚くと思います。 なぜ子どもが減るのに、塾が増えるのか? 一言で言ってしまえば 「塾に行く」という理由が変わった のです。
既に「学歴社会」を盲信している親は少数でしょうし、少子化の進行で、「落ちこぼれ」たら公立高校に入れない、というような状況も無くなりつつあります。 でも、子どもは「塾に行きたがり」 親は「塾に行かせる」のです。 ここに、このビジネスの「強さ・安定感」があります。
この「強さ・安定感」、変わらないのか? 竹村としては、「変わらない」と思います。 今後も子どもは減り続けますが、「学習塾」というビジネスは世の中に必要とされ、ビジネスとして成立します。 何故か? これをしかっかり書いたら、膨大な説明になりますので、結論だけ。
塾というのは 「教育に対する不安・不安を解決する」というサービス だからです。 そして、「学校に預けておけば教育は安心」という状況にならなければ、必ず必要とされる存在なのです。 「学校にまかせれば安心」そんな時代がやってこないことは、直感的にわかると思います。 だから、「塾」はいつの時代も必要なのです。
もちろん、その時代の抱える「教育に対する不安・不満」に合わせて、「中身」は変化していくのですが。 本日は、竹村の「オススメFC」の領域である「学習塾」関連の話でしたので、力が入りすぎ、少し理屈っぽくなったかもしれません。すいません。 「学習塾」というビジネスが今後も有望である、ということは伝わったか、と思います。
ただ、「成熟市場」であることは間違いありませんので、全ての塾が伸びる、というわけではありません。 フランチャイズに入るとすれば、「どの本部を選ぶか?」は重要になってきます。 そういう話はまた別の機会に、したいと思います。
本日はこんなところで。