竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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塾の授業料と新車1台の関係とは?〜ストックビジネスの有利さ

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こんにちは。竹村です。 今日はなんと3度目のUP。先ほどUPした記事に書き足りないところがひとつだけありまして。

 

明光義塾の新業態、「明光キッズ」について、 「生徒の早期囲い込み」につながる面白い業態なので注目したい、と書きました。

 

で、お伝えしたい大切なポイントというのは、学習塾における「早期囲い込み」の重要性です。

 

学習塾が小学校低学年から来てもらえる、というのは大変有難いのです。 経営的に安定します。 それは、学習塾というビジネスが、一度入学した生徒が基本的にはその後ずっと月謝を払い続けてくれる、というストックビジネスだからです。

 

ストックビジネスというのは、携帯電話や、会員制ビジネス等が代表ですが、実は学習塾もこれに当たります。 学習塾が意外と儲かるビジネスなのはストック型のビジネスだからです。 ですから、いかに最初に入って頂くか、そして学習塾の場合には、 いかに早く入っていただけるか が重要なのです。

 

単純に言って、小学4年生一人は中3生の6倍の月謝を払ってくれるのです。 数字にするともっとリアルです。 個別指導塾の平均的な月謝単価2万円で小4の生徒がこれから払ってくれる金額を計算すると、 2万円 × 12ヶ月 × 6年間 =144万です。

 

どうでしょう。 塾に小4生が入塾面談に来たら、それは、 新車1台分くらい の商談なのです。 ですから、各塾は何とか生徒を低学年から取り込みたい、と必死にアイデアを練っているわけです。

 

ということで、 今回の明子義塾の「明光キッズ」の「学童保育型学習塾」は注目なわけです。 ここで価値あるサービスが提供できれば小学1年生から無理なく囲い込めるからです。

 

最後に少し余談になりますが、「東進ハイスクール」を運営するナガセが数年前に「イトマンスイミングスクール」を買収して話題になりましたが、この「習い事市場」というのは塾に行く前の生徒を囲い込んでいる市場なんですね。そういうことでナガセも色々研究していたのだと思います。

 

ちなみに、昨日ロンドン五輪で銅メダルを獲得した入江陵介選手はナガセの社員、という身分ですね。水泳に集中できるようにナガセがスポンサーになっている、ということですが。

入江陵介選手 ホームページ

 

「東進えいご塾」の広告が一番上に入っているところが、流石ナガセ。 しっかり宣伝も忘れません。 本日はこんなところで。