竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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「コメダ珈琲店」はブームか?〜短命なFCには思えません!

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こんにちは。竹村です。

 

今日から8月ですね。ロンドン五輪、昨夜の感動はやはり、卓球の石川佳純選手。 初戦の格下相手への苦戦を見て心配でしたが2、3日で別人のような力強さ。 なんとかメダルを取って欲しいです。

 

さて、昨日は「学習塾」関連の記事を3つUPしましたが、このところこのブログへの検索キーワードで一気に増えているのが「コメダこ珈琲店」関連。

 

先週の記事でコメダの安田社長出演の「カンブリア宮殿」を紹介したら、かなりの反響です。 「99%がFC店」というのはあまり知られてなかったようで、「コメダFC」に関する問い合わせをいくつかいただきました。 中には、 「加盟を検討したいので本部とつないで欲しい」 というリクエストもいただきましたが、コメダは竹村の「オススメFC」ではありませんので、本部への紹介業務はいたしていません。 ホームページに「加盟店募集」について詳しく案内されており、「説明会」も各地で設定されているようですので、そちらに参加、あるいは資料請求されれば良いかと思います。

コメダ珈琲店~フランチャイズ加盟案内

 

 

メールでご質問頂いた方には、個別にお答えしましたが、皆様の関心が高いようなので、 「コメダ珈琲店」加盟検討の際のポイント で特に重要だと思う点をまとめます。

 

特徴としては、

1)初期投資の大きさ

2)投資回収期間の長さ

3)ロイヤリティが売上変動ではない

でしょうか。

 

ビルインなら一等地、ロードサイドなら大駐車場付きの大型店ですので、「初期投資」は高くなり、「投資回収」は上のホームページ上では、 「5年から6年で初期投資を回収される方が多い」 と解説されています。 早くて5年、市場、立地、店の運営に多少の問題があれば、最悪7年、8年というような想定でしょうか。 今時FCとしては長い、でしょう。 となると、 「この商売が長く続くか」 というのが加盟検討の最大のポイント、ということになります。 前の記事でも書きましたとおり、「奇をてらってヒットした」業態ではなく、「流行をおった」業態でもありませんので、竹村的には短命な業態には見えません。

 

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「喫茶店」という商売は、「学習塾」同じように古くからあって無くならない、成熟市場だが安定した商売だと思います。日本中どこでもありますし。 あとは、「競合」ですが、ファミレスなどとは違うポジションで勝負してますから、既存のファミレスがコメダを意識して多少メニューを変更したく位では、影響はないでしょう。

 

正直少し心配なのは、このところの反応を見ていて「ブーム」になりすぎるのでは?というところでしょうか。マスコミを巻き込んだブームというのは大きければ大きいほど「反動」も大きくなります。 新しいお客さんが訪れて、「テレビで言うほどのもんじゃない」と感じたり、そんな新規客が入りすぎそれまでの常連客が「このごろコメダも変わってきた」という感想が多くなってくる、というのが最悪の状態です。 そして、フランチャイズ加盟の視点でいえば、この 「コメダ・ブーム」に乗っかって、簡単に儲かりそうだ! みたいな意思決定は最悪です。

 

先のカンブリア宮殿を見ても、マスコミに出ている記事を見ても、「店だけ作って儲かる商売ではなく、人の部分に成功のノウハウがある」ことは充分説明されているんですがね。 で、最後に3)のポイント、 3)ロイヤリティが売上変動ではない です。 売上変動ではなく、一席あたり1500円、なんですね。 これは面白い発想です。 例えば90席なら135000円の「固定」です。 オーナーから見れば、売上を上げれば上げるほど、「利益率」が「利益額」が上がる、ということですね。 ここに、このFCの「考え方」が現れていると思います。 頑張るオーナーには、どんどん儲けて欲しい、ということと評価したいと思います。

 

本日はこんなところで。