ユニクロ・マクドナルドの「苦戦」について〜原田社長の強気に経営に翳りか?
こんにちは、竹村です。 朝のUPから続いて、本日のニュースから。
ユニクロの既存店はこの夏も苦戦、マックが久々に厳しい決算(半期)数字を発表しています。 まずはユニクロから。
ユニクロ売上4が月連続マイナス、7月既存店△2%<日経デジタル記事
これは、予想できたところ。実際にいくつかの店を見ていてもやはり元気がありません。 「ステテコ」も空振りに終わり、ヒット商品がないのですからこれは予測できたこと。「防汗防臭」みたいな機能性商品は毎夏5枚づつ買うものではないですから。売上よりも厳しい数字はこちらではないでしょうか? 既存店の「客数」の落ち込みが前年同月「4.6%」 客数の減少幅が大きくなることこそ、「ユニクロ離れ」を示している、と思います。
ただ、今日の午前のユニクロ=ファーストリテーリング社の株価はこの数字を受けて「反発」です。 要はマーケット的には「もっと悪い」という予想だったということです。 柳井さんの頭の中の戦略は、もはや「海外」なんでしょうかね。
さて、外食デフレの中、数々のマーケティング戦略を打ち出し、好業績を維持してきたマクドナルドもがついに中間決算で、「前年割れ」の数字を発表。
通期予測は、あえて変更せず、
「現時点では変更がないということ。前半で落としているため100%の数字を確保するのはかなりのチャレンジ
と発表記者会見では原田泳幸社長は独特の「原田節」。 ただ、こちらは、最優先項目の「客数」は既存店でも伸びており、
苦戦の原因は、
・客単価の下落 と
・コンビニとの競合負け
と明確です。
「ジリ貧」のユニクロとは状況が違い、状況が変わった感、があります。
原田社長は、後半について、
「後半は客数を獲得する商品と単価を上げる商品を戦略的にミックスしていく。プロモーションキャンペーンも考える。厳しい市場環境でこそ、競争力を強化すべき。弊社にしかできない投資をしたい」
と強気発言をしています。 竹村はこの原田社長を「神業のマーケッター」だと思っていますので、そんな商品戦略、宣伝戦略を打ち出してくるか期待したいところですが…「震災で流れが変わった」的言い方は少々解せません。
あと、今回のマクドナルドの決算で、注目すべきは、 「都心店の苦戦」とくに利益面 です。 実は、ここに大切なポイントがあります。
都内の店と地方都市の店で、地方の店の方が儲かる。 これは全国展開するフランチャイズでは実は良くあることなのです。 一見お客が沢山入って儲かっているようにみえる都心の店舗より地方の店舗の方が「利益」ははるかに大きい、というケースが実は多いのです。
理由は、単純に「家賃・人件費」等の「経費」が地方の方が圧倒的に安いからです。 竹村の関わったフランチャイズでこれが一番顕著だったのは、 タリーズコーヒー です。
都心のど真ん中の店舗より、長野、宮崎といった地方の店舗の方が断然儲かりました。 コーヒーの値段は全国同じですから。
マクドナルドの今回の中間決算を見て、そんなことを思い出しました。 本日はこんなところで。