「老高若低」の起業!? 若年層よ起業に大志を抱け!
こんにちは。竹村です。 昨晩のロンドン五輪、なでしこ勝ちました。後半はあれだけ押されに押され、シュートも放たれまくりでしたが、「運」も「勝利の女神」も味方しました。カナダのPK失敗もふくめ、ゴールポストは明らかに日本に味方しました。こういう試合もあるんですね。今日は関塚ジャパン、頑張って欲しいです。
さて、昨日の日経朝刊の記事、
>60代以上の起業が全体の6.6%となり、この比率は米リーマン・ショック前の1.5倍に増えた。 >20代以下の比率は07年度の11.3%から11年度は8.2%と比較可能な1991年度以降で最低の水準を更新した。
この対比ですね。 シニアの起業がどんどん増えており、20代での起業が減っているわけです。
シニアの起業が増えるのは当然です。60歳で会社を辞め、あとは退職金と年金で生活というような「隠居」生活なんて出来る時代ではありませんから。 今後もどんどん増えます。
ただ、「シニア起業」というのは難しい面も多いのです。 記事に「企業OBが経験や人脈を生かす例が多く」とありますが、 実はいちばん多い失敗パターンというのは、自分でやってみたら、 「会社の経験や人脈」が活かせないことに気づく、というケースです。 やはり、多いのは「営業、販売ができない」というハードルです。 それまでの会社での経験から、その業界に今までにないような「いい技術、いい商品、いいサービス」の発案し、形にはなるのですが、「売れない」のです。 「会社時代に築いた人間関係、コネ」を利用して…と期待するのは危険です。
起業、会社を起こして一番重要なのは「営業力」、売り込む力、販路、です。 「卓越した営業力」があれば別ですが、「いい商品」だけでの起業は大きなリスクを伴う、ことは強調しておきたいと思います。
一方で、20代の起業がこれだけ減っているのは残念です。 これだけ「起業しやすい時代」になっているのに減っている、というのはやはり「若者の安定志向」でしょう。 それも、サラリーマンが安定している、と信じているわけではなく、「この不景気に起業してリスクをとるのは避けたい」というような消極的選択なのは残念です。 やはり、「起業」全体を盛り上げなければなりません。
>日本の会社数は09年7月時点で180.5万社で、同年までの3年間に開業した会社は10.4万社にとどまる。同じ期間に廃業した22.6万社の半数に満たない。
ここが問題ですね。 今回の「日本再生戦略」の中で、2020年に向けて、 開業率 > 廃業率 に持っていく、という指針がが出されていることに期待したいと思います。
まずは、日本政策金融公庫(旧国金)の、 創業支援の無担保融資 の枠の拡大、審査の簡易化が進むこと、からですね。 本日はここまで。