竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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低価格だが質が良い「PB」は無印良品が元祖

竹村義宏のフランチャイズBlog

こんにちは。竹村です。

 

お盆休みのど真ん中、8月14日火曜日です。 本日は日経記事レビューから。

 

「1000人サーチ」で、PB(プライベートブランド)の動向分析が載っています。 コンビニ以外のフランチャイズ、起業と直接関係する内容ではありませんが、「消費者の購買心理」を掴んでいくことは重要ですので、取り上げます。

 

結論から言えば、 「低価格」を売りにしていた、PBが、「質」で評価され始めている ということになります。 やはり、PBを引張ているのは、セブン&アイのこちら。

セブンプレミアム

 

サイト右下にある「セブンゴールド」が注目です。「金のビーフシチュー398円」「金のハンバーグステーキ258円」「金のビーフカレー348円」ですから、通常のセブンプレミアム商品の「倍」の価格設定です。 「金のビーフカレー」のみ体験してますが、確かに質感が違う気がしました。 コンビニにおける、「高給PB商品」のヒットでは、ファミリーマートの高級アイス(ジェラート)が話題になりました。

ファミマPB高級アイスがヒット

 

確かに、記事の通り、 「低価格」→「質の安心感」→「高級感」 という流れはあるでしょう。 ここで重要なのは、 「質の安心感」=ブランド をつくっている、ということです。

 

少々難しい話になりますが、人がモノ・サービスを「買う」のは、

1)価格 < 価値 

2)ブランドが好き

3)悩み解決

の3つがあります。

 

そして、今、PB商品は 1)と2)を同時に獲得しようとしており、それが出来つつある、ということでしょう。 昔流に言うと、 「セブンプレミアムはモノがいいから」 という買い方ですね。 そう言って買う主婦はセブンプレミアムなら必ず「価格<価値」と信じており、その流れで「高い」ものも買うわけです。 これはもう「ブランド」買いですね。

 

このPB(プライベートブランド)でブランドをつくっていく、という成功例は実は新しい事ではありません。 過去に成功事例があります。 「無印良品」がまさにそれです。 良品計画<Wiki

 

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「無印良品」はもともとはスーパー「西友」のPBでした。 ですから最初に「青山」に独立店舗が出来た時にはビックリしました。 何故、西友の低価格商品のブランドが青山に? というわけですから。 その時には既に「無印良品」の「価格 < 価値」を認めるMUJIファンが沢山育っていたので、成功しましたわけです。 そんなことで、 PB戦略における「価格 < 価値」という「ブランド」づくりの大切さ、 の話でした。 最後にひとつ補足しますと、 ホームセンターにおけるPB、というの上に書いたPBとは少々違います。 こちらはドラックストア等の「競合店」に対する「低価格競争」のためのツール、という位置づけが強いようです。

カインズホームの事例<ダイアモンド・オンライン記事

 

今回はここまで。 夕方もう一記事UPします。