低価格だが質が良い「PB」は無印良品が元祖
こんにちは。竹村です。
お盆休みのど真ん中、8月14日火曜日です。 本日は日経記事レビューから。
「1000人サーチ」で、PB(プライベートブランド)の動向分析が載っています。 コンビニ以外のフランチャイズ、起業と直接関係する内容ではありませんが、「消費者の購買心理」を掴んでいくことは重要ですので、取り上げます。
結論から言えば、 「低価格」を売りにしていた、PBが、「質」で評価され始めている ということになります。 やはり、PBを引張ているのは、セブン&アイのこちら。
サイト右下にある「セブンゴールド」が注目です。「金のビーフシチュー398円」「金のハンバーグステーキ258円」「金のビーフカレー348円」ですから、通常のセブンプレミアム商品の「倍」の価格設定です。 「金のビーフカレー」のみ体験してますが、確かに質感が違う気がしました。 コンビニにおける、「高給PB商品」のヒットでは、ファミリーマートの高級アイス(ジェラート)が話題になりました。
確かに、記事の通り、 「低価格」→「質の安心感」→「高級感」 という流れはあるでしょう。 ここで重要なのは、 「質の安心感」=ブランド をつくっている、ということです。
少々難しい話になりますが、人がモノ・サービスを「買う」のは、
1)価格 < 価値
2)ブランドが好き
3)悩み解決
の3つがあります。
そして、今、PB商品は 1)と2)を同時に獲得しようとしており、それが出来つつある、ということでしょう。 昔流に言うと、 「セブンプレミアムはモノがいいから」 という買い方ですね。 そう言って買う主婦はセブンプレミアムなら必ず「価格<価値」と信じており、その流れで「高い」ものも買うわけです。 これはもう「ブランド」買いですね。
このPB(プライベートブランド)でブランドをつくっていく、という成功例は実は新しい事ではありません。 過去に成功事例があります。 「無印良品」がまさにそれです。 良品計画<Wiki
「無印良品」はもともとはスーパー「西友」のPBでした。 ですから最初に「青山」に独立店舗が出来た時にはビックリしました。 何故、西友の低価格商品のブランドが青山に? というわけですから。 その時には既に「無印良品」の「価格 < 価値」を認めるMUJIファンが沢山育っていたので、成功しましたわけです。 そんなことで、 PB戦略における「価格 < 価値」という「ブランド」づくりの大切さ、 の話でした。 最後にひとつ補足しますと、 ホームセンターにおけるPB、というの上に書いたPBとは少々違います。 こちらはドラックストア等の「競合店」に対する「低価格競争」のためのツール、という位置づけが強いようです。
今回はここまで。 夕方もう一記事UPします。