竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
竹村義宏公式ホームページ www.fc-takemura.com



【学習塾の集客】「チラシだけで生徒が集まる?」わけはありません!

竹村義宏のフランチャイズBlog

こんにちは。竹村です。

 

昨日の甲子園、神奈川県代表桐光学院の二年生、松井投手がまたまた19三振。 1回戦と合わせて二試合で41三振です。 この甲子園の三振記録で、名前が上がるのが板東英二さん。 この方がもと野球選手だった、とは知らない方も多いかもしれませんが、徳島商時代に大会83奪三振という記録をつ作ったのが坂東さん。その後、中日ドラゴンズで活躍します。 ただ、坂東さんが面白いのは、10年近いプロ野球生活の中で、同時に「副業」として様々な「事業」を行っていたこと。それも、誰かに任せて「焼肉屋」をやる、というのではなく、プロ野球選手をやりながら、名古屋でサウナから牛乳屋さんまでやります。 板東英二さん<Wiki

 

この板東英二さんの「副業」についてはけっこう奥が深いので、一度詳しく書きたいですね。

 

さて、さて本題です。 週の初めにも書きましたとおり、今週は起業希望者との「面談」Weekです。 で、昨日、山形で学習塾起業を検討されているNさんとお話しし、少々驚いたことがありましたので、ご本人了承の上、このブログで書きます。 それは、Nさんが学習塾の生徒募集について、 「チラシを新聞折込すれば20~30人程度は集まる」 と完全に勘違いされていたことです。 これは、完全に勘違いです。 甘すぎます。 「チラシを新聞に折り込むだけで生徒が集まる」 これは30年前の話です。 当時は「学習塾」自体が珍しかったですから、 「ここに新しい塾が出来ました!」 と知らせれば、生徒が入ってきたのです。

 

今でも「1回のチラシで生徒が10名入塾しました!」というような話も聞きますが、それはキチンと聞けば、様々な要素が重なっての成果であり「チラシだけで集まった」わけではありません。 その辺、竹村の「学習塾起業サイト」に詳しく書いてあります。

 

このブログをお読みの「塾起業」検討者n方は是非、このサイトの、 「eラーニング塾の誤解」「塾経営の誤解」 竹村の「これからの学習塾起業サイト」 の章を是非お読みください。

 

ただ、「チラシでは生徒は集まらない」から、チラシをまかなくても良いのか? というと、これも違います。 竹村の支援している 個別学習塾ヒーローズ でも、もちろんチラシの新聞折込は必ずやるので、「開校パック」にセットされています。

 

ただ、「ヒーローズ」が他の個別指導塾に比べてチラシの反応率が高いのは、 「低価格」だからです。 具体的には、一般的な個別指導塾が、 1時間あたり 3000円前後 なのに対し、 「ヒーローズ」は、 50分 1050円~ です。 ここに、「開校当初から生徒を集めやすい」という仕組みがあるのです。 「個別学習塾」というのはご存知のとおり、どこにでもある「飽和状態」です。

 

だからこそ「他より圧倒的に低価格」というのは生徒が集まりやすいのです。 「ヒーローズ」はそこを狙っています。 それでも、です。 昨日お会いしたNさんのように、 「チラシを新聞折込すれば生徒は集まる」 と考えて起業をしたら失敗します。 開校チラシだけで問い合わせが何件もくる、というのはラッキーなケースであり、そうでない場合も想定し、事業計画、資金計画を立てなければなりません。

 

Nさんには、「塾起業」の甘くない部分もしっかりお伝えし、初期の運転資金も考えて、政策金融公庫からの「創業支援融資」のお薦め、申請のためのアドバイスをしました。 ちなみ、補足しますと、Nさんが、 「新聞折込のチラシだけで生徒は集まる」 と思い込まれたのは、とある個別指導塾FCの話を聞いたから。 説明会参加後に、若い営業マンが来て、 「この地域なら初期の新聞折込で20名程度は確保できます!」 ということで、契約の意思決定を迫られた、といいます。 なんの根拠もないトークです。 しかも、教室の「場所」すれ決まってないわけですから。 こんなFC本部もまだあるのです。

 

公のブログなのでそのFC名は控えますが、大きな「喝」を与えていかなければ、と思います。

 

今回はこんなところで。