【これぞ柳井流!】ビックロ「売上目標500億!」と、「モスド」の話
こんにちは。竹村です。
昨日は「ビックロ」のニュースが多かったですね。 はっぴ姿の似合う柳井社長と似合わない佐藤可士和さん(デザインプロデューサー)が、 「このモノが売れない不況の世の中を、ビックロさせたい!」 というギャグを連発し、初年度の売上目標は、 年間 500億! とのこと。 1日あたり1億4千万近く売る、ということですからスゴイ設定。
この目標設定は「柳井流」です。 ユニクロもこのところ業績下方修正を連発してますし、ビックカメラもこの8月の売上高が前年比20%以上減!というようなニュースが出たばかり。 足元の業績としては厳しい2社です。 が、この「コラボ」は、「内需の起爆剤」としてかなり期待感をもった明るいニュースとして取り上げられているのはイイことです。 お客さんから見ると、正直 「よくわからない」 という感想が多いようですが、 「流れを変える大ヒット」というのは最初はこういうものです。
一般ピープルから「これを待ってました!」 と迎えられるようでは業界の常識を塗り替えるような「大ヒット」は生まれません。 このビックロは柳井さん流の「バクチ」感覚にビックカメラが乗った形で面白いかと。 柳井さんの良い意味での「バクチ」感覚は以前書きました。
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「500億」は確かにビックロ!する目標に感じますが、それは今の「既存店売上」から考えるからです。今までにない全く新しい店 を創るわけですし、考えてみればここは元「新宿三越」だった店舗ですから。
さて、この「ビックロ」ニュースで、「コラボ消費」が盛り上がりますかね? こんな「コラボ」も思い出しました。
東京では恵比寿にこの春初めての店が出来てます。 開店当初は「面白さ」もあって行列でしたが果たして!? モスバーガーもミスタードーナッツも代表的「フランチャイズ」です。 いずれも、このFCでの成功を足がかりに複数のFCを経営する「企業」になった成功事例が多くあります。 「モス」については一度このブログでも書きました。
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「ミスド」も長く継続して安定しているFCです。 「複数店舗」を経営しているオーナーが多いのが特徴。 そう言えば今、ミスドは「半額」セールをやってますね。 このところfacebookでドーナツの写真UPが多いと、思っていたらこのせいです。 「半額」は大胆ですね。 「ミスド」は近年「100円セール」の回数が増しており、 「100円セールの時しか売れないのでは?」 というような声が多くなってきた、と思います。 そこを逆手にとっての「半額」セールの実施。
「話題づくりという広告」のひとつとしての実施だと思いますが、これができるのは、 「原価の安さ」 があります。 ドーナツはよく言われる「粉(小麦)物」の代表ですから。 「ひとつの広告宣伝費だ」と考えれば「半額セール」の実施も可能でしょう。 実際に、twitterやfacebookではこのような写真がアチコチで・・・ これも大きな「宣伝」ですから。 本日はこんなところで。 柳井さんの新刊です。 成長し続けなければ「即」死である、という発想は、宇部という「炭鉱の町」で見た衰退の悲惨を見た原体験からのものだ、という件はやはり説得力があります。
現実を視よ (2012/09/21) 柳井 正 商品詳細を見る |