竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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【竹村の村上春樹論!】ソフトバンクの2兆円買収と、村上春樹さんノーベル賞落選の関係とは!?

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こんにちは。竹村です。

 

 

iPhone5で、au対SoftBankで完全にauに軍配、というような記事を書いたら、 このニュース。

ソフトバンク、成長維持へ大きな賭け 2兆円買収

 

先日のイーモバイル買収、くらいでは何の驚きもなく、 SoftBank社の本業は「買収業」ですから、 と書きましたが、 流石にこの「2兆円買収」ビックリです。 荒っぽい表現ではありますが、ここまでくると、 SoftBank社の本業は、「大きな賭け」をし続けること なんでしょう。

 

やはりユニクロ柳井さんとともに、この本がバイブル、ですから。 「読みやすい版」が発売されたんですね。

 

成功はゴミ箱の中に 億万長者のノート 成功はゴミ箱の中に 億万長者のノート
(2012/09/13)
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さてさて、もうひとつ、「起業、フランチャイズ」には関係ないニュースですが、 村上春樹さんのノーベル文学賞の落選

 

日本人的には「今年こそ確実」という盛り上がりぶりでしたが、落選。

 

ただ、個人的には少しホッとした部分も。 どうしても、 「受賞インタビュー」が想像できない、 というか、 どこかにその姿を「見たくない」という気持ちがあるのです。

 

確かに近年の言説をみれば、マスコミに書かれているとおり、 いかにも「ノーベル賞」を意識している匂いは大アリなので、 「本当に夢でした。世界中の読者の皆様に感謝します。」 なんて言うのでしょうか? 言いませんよね、まさか!と思うのです。

 

言って欲しくない、ということです。

 

どうしても、竹村的には、 「そして、僕はまた落選した。 やれやれ。」 というのが村上春樹さんにいちばんピタリとハマるフレーズなのです。

 

そういう意味で、正直、この「エルサレム賞」受賞のスピーチがしっくりこなかったのです。 かなり有名になった「卵と壁」の話ですね。

村上春樹エルサレム賞スピーチ全文(日本語訳)

 

・・・ なんかいつもと違う感じになってきましたが、 ブログなんでお許し下さい。

 

 

 

・・・ 村上春樹さんの小説は高校、大学生の時にかなりハマりました。 これはデビュー第二作になりますが、「初版一刷」で持ってます。

  

発売されたら即買ってた、ということです。 (ここから「羊」まで) 当時、村上春樹さんはかなり「カルト」な作風、だったと思います。

 

そのへんが理解できなければ、エロ・ファンタジー(笑)みたいな小説でしょう。

 

竹村的にはその「小」説っぽいところが好きだったのです。 あくまで、「大」説、ではなく、一部の人が愛する「小」説なところが。 ところが、その後は「大作家」に。

 

「ノルウェイの森」が契機でしょうか。 その頃はもう「ハマってる」、という感覚からは遠くなりました。 竹村が「天邪鬼」だ、ということもあるんですが。 画像UPのために本棚から出した、「ピンボール」 つい、15分くらい読みふけってしまいましたっ。 イイですねぇ。

 

ちょっとだけ引用。

 

主人公の「僕」が事務所で女の子とスパゲッティを食べるシーンですね。   

 

「ピンボールは上手いの?」   

「以前はね。僕が誇りを持てる唯一の分野だった。」        

「私には何もないわ。」   

「失くさずにすむ。」   

「いつか失われるものにたいした意味はない。失われるもの栄光は真の栄光にあらず、ってね。」   

「誰の言葉?」   

「誰の言葉かは忘れたよ、でもまあそのとおりさ。」   

「世の中に失われないものがあるの?」   

「あると信じるね。君も信じたほうがいい。」   

「努力するわ。」   

「僕は楽観的すぎるかもしれない。でもそれほど馬鹿じゃない。」   

「知ってるわ。」   

「自慢しているわけじゃないが、その反対よりずっといいと思ってる。」

 

う~ん。これぞ村上春樹、ですね。

 

 

こうやって「伝える」のが「小説」だと思うんですね。

 

 

ちなみに、竹村の、「ベストオブ村上春樹」 は、「中国行きのスローボート」の中の、 「午後の最後の芝生」 です。

 

今回は、最後まで全く関係ない話ですいません。

 

 

本日はこんなところで。

 

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