竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
竹村義宏公式ホームページ www.fc-takemura.com



【チカラめし苦戦?】もしもFC本部の営業マンに「ウソ発見器」がついていたら・・・という話

竹村義宏のフランチャイズBlog

おはようございます。竹村です。

 

このブログでも一度取り上げた、 「東京チカラめし」の三光マーケティングフーズさん の四半期決算が出てますね。

「東京チカラめし」の三光Mが純利益98%減<アメーバニュースより

 

「利益98%減」と書かれると結構壮絶な感じがしますが、 「純」利益の話ですから。 単純に、税金で払うよりも「チカラめし」の出店に金を使った、 ということでしょう。 そういう意味では戦略をもって、のことだと思いますが、 この「戦略」が正しく、三光Mフーズが勝利するか否か? ひとえに、 「東京チカラめし」 の今後の業績にかかっています。 これだけ出店して、もしも「赤字店が続出」 なんて事態に陥ったら、 この会社のB/Sは大変なことになります。 (赤字店舗はB/S上、「負債」になります) 三光Mフーズは有利子負債もない債務上は超優良企業ですので、 この「攻撃的出店」は相当な自信をもってのことだと思いますが..という観点で、

三光Mフーズ 四半期決算短信PDF

を眺めてみました。 おそらくは、「チカラめし」の原価が想定以上に高いんですね。 肉も米も。 この店の収益は「食材の仕入れ力」で大きく変わってくるでしょう。 「FC展開」は今後も積極的に行なっていくようですが、 スケールメリットによる「食材の仕入れ力」を本部が持てば、 「かつや」型のFCになる可能性はあります。 今後に注目しましょう。

 

さて、本日の日経本紙朝刊には、 クリス・アンダーソン氏のインタビューが出てますね。 上の名前を知らなくても、 「ロングテール」 「FREE(フリー)」 の著者、といえばご存じの方も多いはず。 ネット社会による「変化」の予言を的確に行なってきた方です。

そのC.アンダーソン氏の新刊が、 「MAKERS(メーカーズ)」 で、製造業の革命についての著書。 その中の提言のひとつが、 「製造業は一人でも超せる」 ということ。

 

「私の祖父は画期的なスプリンクラーを発明したが、生産手段を持たなかったので企業にアイデアを売るしかなかった。しかし、今や企業が独占してきた生産手段が一般の人々に開放された。起業家になれる発明家は1000人に1人だったが、100人に1人、もしかしたら10人に1人になるかもしれない」

 

という視点は面白いですね。 この見出しを読んで、少し思ったのが、 「1人で起こせるフランチャイズ・ビジネス」 なんてフレーズです。 竹村の提唱する「新フランチャイズ」では、 大人数のSV組織より、加盟者同士のSNSでの成功事例の共有のほうが余程価値がある ということを常々申し上げています。 「人」は要らないんですね。 ということで言うと、 「ヒーローズ」も「こころ」も営業専任の社員というのはいません。 FCをやりたい、という方と「社長」は面談しますが、営業社員はいない。

 

そのかわり、竹村のような「外部」にFC開発の一部を「アウトソーシング」しているわけです。 この方向性は正しい、と思います。 FC開発において、 本部の営業社員のオーバートーク という問題は昔から無くなりません。 先日も、 >FC本部の営業マンが熱心すぎて、 >これは私を思っての熱心なのか、 >自分の、本部の数字を上げたいだけの熱心なのか、 >どちらでしょう? というような「相談」をいただきました。 ただ、それは正直なところわかりません。 おそらく竹村が聞いても判断できないところがあります。 不誠実な営業マン、ヤル気のない営業マン、勉強不足の営業マン とかはすぐに見抜けますが、 「熱心」な営業マンの「本質」は受け手側からはなかなかわかりません。 だから、 「営業マン」のいないFC本部 というのは、新フランチャイズにおいて、ひとつの目指すべき方向性だと思っています。 なんて考えていたら、思い浮かび、 どうしても頭から離れなくなったTVCM。

 

 

う~ん。 もしフランチャイズの営業マンにウソ発見器がついていたら・・・ 考えちゃいますね。 本日はなんか脈絡がなくダラダラと、すいません。 本日は午後に1件、コイン・ランドリーの面談。 (元プロ野球選手のマンマチャオ山田勉さんと同行で) その後時間があれば、 池袋で開催中の比較ネットさんのFCショーを覗きたいと思ってます。 そんなところで。 購入はしましたが、まだ読んでません,,, 

 

 

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
(2012/10/23)
クリス・アンダーソン

商品詳細を見る