竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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「アソウノミックス」は効果アリ!だと思うのです

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おはようございます。 快晴で新年度スタート、竹村です。 毎年わりと楽しみにしている、サントリーのこの広告。 新社会人へのエール広告。 古くは開高健さんとか山口瞳さんがやっていて、最近は伊集院静さん。

どんな仕事で、どんな職場であろうが、そこが君の新しい出発点だ。 そこには必ずかがやく君の明日がある。 今の君には見えないかもしれないが、仕事とは何かをかなえるためにあるんだ。

イイですね。

フレッシュマン、今日からは自分だけのために生きてはいけない。 仕事とは誰かを、社会をゆたかにするものだ。

背筋が伸びます。 昨日配信したメルマガの「編集後記」にも書きましたが、  「会社ってのはなかなか素晴らしいもの」 なんですね。 ということで、本日発売の「週刊ポスト」の記事がなかなか面白い。 「アベクロバブル」の踊らにゃソンソンの音頭取りでは、「週刊現代」の「アホさ加減」に負けましたので、 こちらは「アソウノミクス」。 麻生さんの力で、本日4月1日より、中小企業の接待交際費が900万円上限で、全額損金参入! これの経済効果は想定以上に大きいのでは?と思ってます。

日本企業の接待交際費がピークを迎えたのが、92年度で6兆2078億円。その後減少傾向が続き、10年度の総支出額は2兆9360億円、とピーク時の半分以下

ですから。 ただ「これはかなり効果がある」と周りに話すと、意外と反応は鈍いのです。 その理由は、

ほとんどの中小企業は経営が赤字で無駄使いできない状況だから、この改正は絵に描いた餅

というものです。 このポストの記事でも「中小企業の経済状態をよく知る税理士」が次のようなネガティブな意見を述べている、とのことですが…

中小企業の場合は社長が全部使っちゃうのが当たり前で、社員に飲み食いさせるなんて発想はほとんどないでしょう。

…確かにそのとおり、なんですが。 だからこそ、景気に直結する、と思うのです。 だって、  社長が全部使っちゃう んですから。 日本にどれだけの数の中小企業の「社長」がいるか? この人たちが「全部」使ったら、間違いなく繁華街は潤います。 この辺、やはり麻生大臣は、かなり珍しい「会社の経営」のカラクリを理解している政治家です。 記事によれば、フランスでは「上限なし」の全額損金参入。 麻生さんの力で日本も「上限の完全撤廃」を期待したいところ。 あと、本日からの税改正で大きいのは、 「孫への贈与優遇」 ですね。 こちらはこのような税制優遇が無くても、すでに、  孫育 シックスポケット  という言葉が示すとおり、かなりの「流れ」ができてました。 実際、デフレの値下げ競争の中、  ランドセル だけは、「9980円」という低価格帯は全く売れず、6万、7万という高価格帯がバンバン売れる。 これぞ「孫消費」だからです。 今回、「塾・習い事」という「学校以外」の支払いも「500万円」まで認める、というのも大きいですね。 既にある「流れ」が一気に「大きく」なるでしょう。 最後に、本日の日経広告にコレが。 原田さんが直接やるなら、これは聞いてみたいと思います。 ただ、この広告の「つくり」を見ると、いかにも「突貫」で出した感じ。 まだ「詳細がつめられていない」感がどことなく漂います。 先週木曜日の日経本紙朝刊のインタビュー マクドナルド、不振の理由は 驚きを提供できず では、

消費者が『いいね』と思うくらいの販促や商品ではダメで、『グレート!』とか『ワオ!』というインパクトを与えないと。夏に大きなプロジェクトを仕掛けようと案を練っている

と原田節で語っています。 竹村の周りでマックを利用しなくなった理由を聞くと、 「高くなった」 「割引が少なくなった」 という声が殆ど、なんですが。 限界説も囁かれる中、天才マーケッターが繰り出す、 『グレート!』とか『ワオ!』 に、大いに期待して話を聞きたいと思います。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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