竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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年間70万の市場がまだまだ「ガラ空き」という話

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こんにちは。 ヘルマン・ヘッセもびっくりの、これぞ春の嵐爆弾低気圧!、竹村です。 本日はまず、この記事に注目、ですね。 塾の少子化対策「今でしょ」 転機の教育サービス 別に新しいことが書かれているわけではありませんが、いくつかの注目フレーズがあります。

受講料は平均的な高校3年生で年間約56万円と競合する予備校とほぼ同水準。生徒募集に苦しむ同業を尻目に運営するナガセは2013年3月期も過去最高益の更新を見込む。フランチャイズチェーン(FC)展開する校舎は全国約900まで増え、永瀬昭幸社長は「現役生は東進というブランドが浸透した」と語る

確かに、この20年間で、「現役合格」ということに関しては、完全に駿台代ゼミ河合塾を凌駕した「東進」です。 生徒の駿台、講師の代ゼミ、机(環境)の河合塾、と言われたのが25年前。 そこに「映像の東進」が出てきて、「逆転」したわけです。 正直、当時20年経って今の状況になる、と予測する人はほとんどいませんでした。 ただ、上の記事にあるように、 東進は、 「映像授業」を「生授業」より安い授業料にしなかった というのは今の成功につながる大きな要因です。 「映像は生の半額で受講できる」なんてことをしていたら、 「ビデオ予備校」 と揶揄されて終わっていたでしょう。 そうではなくて、 生授業より映像受講のほうが成績が上がるんだ というスタンスを継続しつづけた、ところがポイントです。 これも、今考えれば「ナルホド」という感覚ですが、 なかなかできるもんじゃありません。 東進だって、生徒募集に苦労する時期は長かったわけですから。 当然ながら、 「原価がかからないのだから、安くして集めよう」 という考えだってあるわけです。 ただ、「授業」ですからね。 どんなに安くたって、いい授業じゃなきゃ受けません。 そして、 「安かろう悪かろう」というイメージが一度付いたら、大学受験における映像授業は定着しなかったでしょう。 あと、この記事ではTOMASの岩佐さんのこのフレーズもなかなか重い。

首都圏で展開する完全マンツーマン指導の「TOMAS」は月謝が平均5万5千円。集団指導塾より割高だが、運営するリソー教育は増収増益を維持する。岩佐実次会長兼社長は「まだまだマーケットはがら空き」とみる。

年間「70万」近い市場がガラ空き、だと言い切るわけですから。 本日、こんな記事も出てますが… やはり「教育」というのは消費じゃなくて「投資」なんですね。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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