セブンイレブン一人勝ち!?コンビニ三国志の行方はいかに
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
日銀の緩和策は確かにスゴい、「後戻りできない賭け」なんでしょう、竹村です。
フランチャイズ的には本日はやはりこの記事でしょう。朝刊1面です。
竹村の立場としては、この3000億円の連結営業利益、のうち、
6割を超える、2050億円が、「コンビニ」部門の利益であることを強調したいわけです。
コンビニ=フランチャイズ部門が利益を上げているのです。
確かに、これは本部の利益。
昨日も、面談の中で、
セブンイレブンの場合、店が年間3000万円の利益を上げるとしたら、
本部が2000万円、オーナーが1000万円
という話をしたら、驚かれましたが、実態はコンビニの場合、
本部が強いところ
に加盟しないと、15年という長期契約を安心して結べない、といえます。
そのへんについて書かれたこの記事。
セブン&アイが幕を開ける「コンビニ三国志」
有料会員限定記事なので、少し引用しましょう。
人気ブログランキングへ
「競争は激化しているが、商品や売り場作りで差別化できている。既存店売上高は0.5%増と手堅い計画を立てたが、実際はもう少しいけるだろう」。東京都内で記者会見した村田紀敏社長は自信をにじませた。
セブンイレブンのこの「強気」には、ひとつの裏付けがありますね。 それは 「既存店売上」 です。 フランチャイズ・オーナーとしては正直この数字「だけ」が問題なのです。 本部どれだけ儲けすぎようと、「既存店売上」が上がっていれば文句はないのです。 で、ここ最近の数字で「既存店の前年同月売上」がコンスタントにプラスなのは、セブンイレブンだけなのです。 社員の給料をいち早く上げたローソンも、全体売上の伸び率は見事なファミマも、 既存店売上は下がっている のです。競合をなるべく避けながら徐々に店舗網を広げるか、他社を侵食すべく全面対決に踏み出すか。セブンイレブンが選択したのは後者だ。
だからこその村田社長の「強気」です。 普通に考えて、これだけコンビニが増え、1店あたりの商圏はどんどん狭くなる中で、既存店の売上を上昇基調で維持するのは並大抵の施策ではできません。 スモールテリトリー・ビックシェア を実現しなければ、し続けなければならないのです。 最後にひとつ、別な視点からの見方を。 「加盟条件」としては、コンビニの中でセブンイレブンが厳しく高いでしょう。 先程書いたように、「本部の取り分」も大きい。 ですから、 「本部にはあまりお金を払いたくない」 という方は、セブンイレブンを選択しないでしょう。 様々な「厳しい条件」をみても、 「どうしてもセブンイレブンに加盟したい」 という方を、ある意味で「選抜」している形であり、 オーナーの「質」という面で他社をリードしているのかもしれません。 これはあくまで「仮説」」ですが。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。「ローソン、ファミマは抜本的な対策を打たないと、セブンイレブンの一人勝ちになる可能性もある」(国内証券アナリスト)。それを予感させるのが、チェーンの実力を端的に示す既存店売上高の推移だ。セブンイレブンは前期に1.3%のプラスを確保したが、他の2社は月次では昨年6月以降ほぼ一貫して小幅のマイナス圏内にある。
人気ブログランキングへ
朝日おとなの学びなおし 経済学 鈴木敏文の実践!行動経済学 (朝日おとなの学びなおし 経営学) (2012/02/17) 鈴木敏文 商品詳細を見る |