東レ☓ユニクロ開発の「できません!が何でもでもできる」に変わる話
竹村義宏のフランチャイズBlog
おはようございます。
ホンダのF1再参入はかなり明るいニュースでしょう!竹村です。
さて、一昨日かの発表から話題のコチラ、
音楽配信、クラウド型に グーグル 米で新サービス
フランチャイズにも起業にも関係ないニュースではありますが、竹村的には、
Googleが金をとる
ということに驚きで注目してます。
ご存知のとおり、Googleという会社は企業を中心とした「広告出稿主」からのみ収入を得るビジネスモデルで、ユーザー側にはどんな便利な、サービスを提供し、それが人気を博しスタンダードになろうとも、「一銭たりとも」お金をとったことがない会社です。
これだけGoogleのサービスを使い倒していて、全てが「無料」。
これはスゴイことです。
そのGoogleが、月間千円程度、とは言え「お金をとって」始めるサービス、ですから、その裏側を色々考えながら、ユーザーとしてはかなり期待です。
「裏側」とは考えるまでもまく、「対Apple」ですね。
GoogleとAppleといいうのは、少なくともユーザー側から見るとかなり「対極」の発想。お互いを意識したライバル同士なわけです。
竹村はYouTubeで曲を聞くたびに、もしこれがAppleのサービスだったら、「1視聴2円」とか課金のサービスになるんだろうなぁ、なんて考えてました。
そんな状況の中、クラウドの音楽配信サービスで先行していたAppleにGoogleが殴り込み。ちょっと頭打ちの決算を発表し、「魔法がとけた」なんて囁かれてるAppleの今を狙ったタイミングでしょうか。
さて、今日は日経の経済コラムから、もうひとつ書いておきたいですね。
現在連載中のコラムの今週木曜日の記事ですが、コレ。
またユニクロか!と言われそうですが、内容がイイ。
ユニクロ 世界への試練(4) 老舗よみがえる
ユニクロと東レの話ですね。ちょっと引用します。
人気ブログランキングへ この佐々木さんは東レ、でしたね。
ユニクロが販売とマーケティングを担当し、東レが製造を担当する、という「提携」ですが、当然ながら「WIN-WIN」の関係でHappyに事が進む、なんてわけありません。2000年4月、東京・日本橋の東レ本社。役員陣が紺のスーツにネクタイ姿で待っていると、ファストリ全役員がノーネクタイのカジュアルウエアで現れた。あまりにも好対照な老舗繊維企業と新興衣料店の初顔合わせ。柳井は臆することなく、提案する。「ユニクロだけの専門部署をつくり、責任者は社長がやってほしい」――。
東レ側としては、 当初「ものづくりが分かってない」と反発し、それがプロジェクトが成功すると「我々のDNEが呼び覚まされた」と変わる。 ここがポイントですね。 「できません、無理」といっていたものが「何でもできる」という自信に変わるんですから。 東レには日本の繊維産業を創ってきたという技術とDNAがあったのです。ただそれは、時代の変化に対応できず「眠って」いる。 それを、 「業界の非常識」 でたたき起こしたのがユニクロだったわけです。 「東レ」の中で、「今まで東レから新しい東レに生まれ変わる会議」的なことを百万回やったって「ヒートテック」とか「エアリズム」なんてものは出てこないのです。 「当初は息が合わず、悩ましい問題もいろいろありましたが、私と小川さんで乗り越えてきましたね」。 こういう言葉を柳井さんから引き出した、東レの責任者の小川さんの力と努力はかなりの域だった、と推測しますね。柳井さんの言う「悩ましい問題」は、小川さん、東レにとっては全社をあげた大問題、だったはずです。 で、最後にこの話から、「フランチャイズ起業」に絡めて、何が言いたいか? それは「環境を変る」ことの大切さ、です。 もっと言えば、 「自分の常識をぶち壊すものと出会う」ことの大切さ、です。 竹村的には、 今までの自分をぶち壊すために 起業してほしい、と思うのです。 脱サラしてフランチャイズに加盟すると、ビックリする方が多いです。 「サラリーマン家庭」で育った方はとくに。 給料をもらう、ことと、商売をすることは「違う」んですね。 この、昔流に言うカルチャーショックが大事なんですね。 「サラリーマン国」から「経営者国」に移住して、周りがぜんぜん違うわけですから。 当然ながら、 「今まで自分が正しいと思ってたことが、もしかしたら正しくないのでは?」 という場面が多々あります。 サラリーマン時代常識だったことが覆され、しかしどこかで、「自分のDNA」が蘇ってくる… 少し雑な言い方ですが、そんなイメージで「起業」を捉えて欲しい、と思います。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。だが「スピードが尋常ではない」。小川は気付く。ユニクロは商品開発会議の1週間後には「素材の開発は進みましたか」と迫る。「ものづくりが分かっていない」。当初は反発した東レも次第にユニクロペースに。03年の発売時は発熱・保温をうたった冬向け肌着「ヒートテック」。ユニクロの要請に応じ抗菌、保湿、静電気防止……と機能を追加。09年に5千万枚を販売するころには「何でもできる自信がついた。我々のDNAが呼び覚まされたのかもしれない」。気付くと繊維事業は東レの稼ぎ頭に返り咲いていた。
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