「高学歴低所得者」急増中!そこにハマらないための考え方とは!?
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
小泉議員のブログ炎上での自殺は…様々な意味で解せません、竹村です。
「週刊SPA!」は先週も「ブラック企業」の特集を取り上げた気がしますが、今週も。
「高学歴低所得者の絶望」というタイトルで、東大卒年収280万SEとか、京大卒年収90万運送業バイト、とか高学歴ワーキングプアな方々の「実例」が出てます。
「SPA!」の特集取材というのは丁寧でリアル感が伝わります。
今回のインタビューを読んだ感想としては、どれもこれも、
それはそう(=低所得に)なるよな、
というものばかり。
「運が悪い」とか「アクシデント」ではないのです。
この特集「学歴社会は崩壊か?」というサブタイトルがついてますが、そんな議論は20年前の話ですね。「学歴」だけでは世の中渡っていけないことは、塾に行く子どもも、行かせる親もよく分かっている時代です。
今の時代に子どもに「勉強」させるなら、やや逆説的ですが、こういう「高学歴でもダメな例」をきちんと知った上で勉強させることは重要な気がします。
この特集では「偏差値65以上」が「高学歴」とされてますが、それなら同年代に何万人もいるわけですから。それだけいたら「価値」あるもんではありません。
で、記事に出てくる方の事例を読めば、「高学歴で低所得になる」人にはやはり共通項はあるわけです。
それは、
ネジ曲がったプライド
と
精神的な弱さ
この2つです。
「転職」したが「プライド」が邪魔して仕事が上手くいかない、その状況に精神的に耐えられず「鬱」気味に。今は「低収入」だがストレスもないのでここから頑張る気が起きない…
というようなのが典型的なパターンです。
「ネジ曲がったプライド」と「精神的な弱さ」というのは、もちろん「起業」においても最大の敵です。
この「敵」との戦い、実は
自分との戦い
なのですが、これに敗れて失敗していく方は多いわけです。
ただ、「ネジ曲がったプライド」というのは、定義が難しいわけで。
「ネジ曲がった」と言ってしまえば「完全な悪」ですが、
そもそも、
自尊心
自信
プライド
の「中身」が難しいわけです。
「自信」には過去の成功体験に基づく自信と、根拠のない自信がある。「自尊心」というのは、ある程度「根拠」無しで存在するものだと思いますが、それが行き過ぎれば、他人の言うことを受け入れない、ようになり、それが原因で「ネジ曲がって」いく気がします。
「プライド」が高い人は、周りから見れば(たとえそれが虚勢でも)強い人に見えていたのに、急に精神的に病んで「鬱」になる。。。それを世間では「エリートで挫折の経験が無いから…」と納得したりするわけです。
ここで、そういう状況に陥る前の処方箋ですが、
それはやはり、
「ネジ曲がっている」
と言うことを「他人」から指摘してもらい、少しでも受け入れることでしょう。
あまりにネジ曲がったら、そんなアドバイスも聞こえなくなるので、早いうちに。
事例の中の一人の方が、
「大学やサラリーマン時代の友人とは一切連絡をたっている。恥ずかしくて合わせる顔がないので」
と語っていますが、そのまま生きていくのはやはり悲しすぎます。
そしてそれこそが「ネジ曲がったプライド」ですね。
そこまでいってまだこんなプライドを持っているのが「高学歴」故なのか?
最後に「フランチャイズでの成功」と「高学歴」の相関関係です。
まず、自分で「頭がよい」と思っていて自己完結的に「考えることが好き」な方は、FCには向きません。
そういう方は「素直」でない場合が多く、その性格はFCでの成功の邪魔します。
ただ、「高学歴」な方というのは「受験」という競争に勝ってきた方、という見方をすれば、そのベースにあったであろう「負けず嫌い」志向はFCにおいて大いにプラスに働きます。
「同じFC」というのも一つの「競争」ですので、そのFCの中で上位ランクを目指そう、と意気込んで人より努力できれば、成功確率は大いに高まります。
「素直で負けず嫌いの努力家」
やや複雑なイメージですが、FCで大成功している方を何人か思い出してみると、確かにそうだ、という気がします。
本日はこんなところで。
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