竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
竹村義宏公式ホームページ www.fc-takemura.com



パソナ創業者、南部靖之さんの「人間発見」に学ぶビジネスの基本の基本

竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。 今年の夏は1000年に一度の猛暑になる、なんて報道が!竹村です。 1000年前って、平安時代じゃないですか。 さて、本日は昨日から始まった、日経本紙夕刊の「人間発見」。 パソナグループの創業者、南部靖之さんです。 竹村のイメージではこの南部さんとかHISの澤田さんなんかが、「ベンチャー」の祖です。30年も前から「起業とは?」「ベンチャー精神とは?」のひとつの回答をメッセージしてました。リクルートの江副さんもそうですね。 もちろん、SoftBankの孫さんなんてまだまだ出てきてません。 しかし、南部靖之さんは今年61歳ですか… もっとずっと「上」のイメージでしたが、それは南部さんがほぼ「学生起業」だからですね。 今回、「人間発見」の第1回は、そのへんのエピソードが。↓

連絡する人事担当者のほとんどが「今は忙しくて会う時間がつくれない」と口をそろえます。同じ返事ばかりが続くので、ある企業の担当者に「そんなに忙しいなら、僕を雇ってみてはどうでしょう」と言いました。すると彼が答えてくれました。「仕事には忙しい時期と暇な時期がある。今忙しいからと、ここで君を雇うと一生給料を払わなくてはいけない。その総額は1億円を超える。だから簡単に人は雇えないんだよ」

↑これで初めて「企業が人を雇うコスト」を知るわけですね。 ただ、南部さんは学生時代千里ニュータウンで塾をやっていたんですね。そこでの子どものお母さんたちのことを思い出すわけです。↓

千里ニュータウンは新興住宅地。会社勤めのサラリーマン世帯が中心です。お母さん方は大卒が多く、企業勤務経験者がそろっていました。当時女性は結婚退社が当たり前でした。語学が堪能だったりタイプが打てたり高い能力を持っていても結婚すれば家庭に入り主婦となります。そしてもう一度、働きたいと思っても経験やスキルを生かせる働き口はまずありませんでした。

↑そしてこの二つのニーズを結びつけることを閃く。 二つの「悩み」を解決してあげる、わけです。↓

お母さんたちの悩みは心に残りました。そして「雇いたいけど雇えない」という人事担当者の話を聞いた瞬間にひらめきました。経験も能力もあるのだからお母さん方は企業が求める仕事をこなせます。企業との橋渡しができれば、働きたいと願っている主婦の方々の問題が解決できます

ビジネスの一番の基本は「問題解決」です。 問題を解決する、悩みを解決する、そこに企業は、人は「お金」を払うのです。 おそらく大学生の南部さんは、ビジネスの、実業の知識というのは不足していたはずですが、困っていることを解決できるアイデアはビジネスになる、という基本中の基本は感覚的にわかったのでしょう。 そしてこのビジネスは「会社の問題」と「主婦の問題」をダブルで解決できるビジネスです。

その日、家に帰ると父に就職活動の状況を聞かれました。そこで自分は就職するよりもこの問題解決に取り組みたいと話しました。「それおもしろい。やってみろ」。父親の応援も得て、翌日から会社訪問の目的が就職活動から顧客開拓のための営業活動に変わりました。

↑この「お父さん」普通はこういう反応は少ないでしょうが。。。 確かに「やってみろ」というお父さんもスゴイですが、南部さんの閃いたその日にもうハンドルをきる「行動力」がもっとスゴイと思います。 今週の「人間発見」注目したいと思います。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
人気ブログランキングへ あと10年で会社がなくなる!? これはいい本だった…と思います。ちょっと本棚から出てきません…
人財開国人財開国
(2004/02)
南部 靖之

商品詳細を見る