セブンも強い、明光も強い、というパイオニアの強さとは!?
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
冬はこたつで丸くなる猫までヘバる暑さ、竹村です。
今週の週刊東洋経済は「セブン-イレブン」の強さ分析。
週刊東洋経済<東洋経済オンライン
もちろん、常にコンビニのパイオニアであり、そのままトップランナーとして30年以上走り続けているわけですが、ここ数年、他コンビニとの「差」が更に開いた感じ。ローソン、ファミマも伸ばしているのに、それを更に引き離す感じなので、やはりその「強さ」が目立ちます。
「既存店売上」を継続して伸ばし続けているのはここだけですし、記事を読めばやはり「利益構造」がロ社、ファ社とは、違うこともわかります。
特集のとおり、消費者の心理を掴んでいると同時に、メーカーや流通を抑えて、いるのでしょう。
同じようなことが、塾業界にもいえます。
明光ネットの9~5月、純利益15%増
個別指導塾の業態のパイオニアであり30年トップの地位が揺るがないのはセブン-イレブンと同じ。
そして、
「利益構造」で業界第二位以下を大きく引き離している、のも一緒です。
個別指導塾の業界二位は、「スクールIE」を展開する拓人ですが、こちらはまだまだ「加盟校開発」の売上、利益比率が高い。
1校舎あたりの売上・利益では差があります。
加えて「フランチャイズ本部」としてみた場合、50教室を超えるような大規模フランチャイジーがいくつも存在するのが明光の強さ、です。
「明光義塾」が世の中で伸びていく時、当時の「大手塾」はどう思っていたか?
というのは面白い話だと思います。
正直、当時の大手塾は「個別指導塾」というのは「塾」だとは認めていませんでした。
「あれは塾に行けない出来の悪い生徒にすりよって遊ばせてるだけ。預かり保育みたいなもの。あれで成績が上がるんだったら僕はこの会で裸踊りするよ」
というのは当時の某大手塾の学院長の、塾の集まりでのは発言。
でも、その大手塾も15年後には学院名を冠にした「◯◯個別」を大展開するんですから。
裸踊りをされたかは定かではありません。
ただ、当時「東進」に勤務していた身として、当時の大手塾の「見方」はよく分かるわけです。
当時、大手進学塾は、
講師の研修と教材
に莫大な予算を投じて力を入れていたわけです。
採用した講師をプロ講師、トップ講師に仕立て上げる「研修カリキュラム」
や
誰が教えても成果が出る「教材・テキスト」
そんな「開発」に日夜知恵を絞り、お金をかけていたわけですから、
コンビニの時給より少し高い程度の時給で、大学生や短大生がほとんど予習もせずに行う授業
なんて、塾が行う授業には思えないのも当然といえば当然でした。
ただ、そのあと多くの生徒が「集団授業」の大手塾を嫌い、「個別指導塾」を選んでいったわけです。
そして、10年、15年と時は流れて。
今は「個別指導塾」では差別化ができない時代。
あっちもこっちも「個別指導」です。
そして、「次の流れ」に入ると思います。
それについては次の機会に。
本日はこんなところで。