サイゼリア正垣会長流「悪立地からの業績UP法」について考える
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんばんは。
脳を騙して1日24時間を増やす法、に少しビックリ、竹村です。
このブログでも取り上げるのは3回め、でしょうか、日経レストランでやっているサイゼリア正垣会長の「経営委塾」。
昨日日経デジタルにUPされていて読ませていただきました。
今回は「立地」について、ですね。
「悪立地は克服できる」
というタイトルで、その「克服」の考え方を正垣会長が、シンプルに、シンプルに解説しています。
「悪立地」は克服できる 続・サイゼリヤ会長の経営塾(3)
まず、
立地が悪いとは、提供する商品と店の商圏が合っていないということに過ぎない
というのが大前提、ですね。
だから、たとえ「悪立地」でも、
提供する商品と商圏
の二つの軸で考えて、そこを「変える」ことで、商売はできる、ということになります。
故事では図でよりわかりやすく書かれていますが、
解決策1>大商圏の店を目指す⇒(そのためには)⇒店の用途は非日常⇒手間のかかる料理を提供する
解決策2>来店頻度を高める⇒(そのためには)⇒店の用途は日常的⇒価格は安く味はシンプルに
さすがです。何でもシンプルにして問題の解決法をひとつにするのが正垣流。
「悪立地」というのは「立地」ではお客様を呼べない店舗、ということです。
その場合は、遠くからでもたまに来てもらえるような店、か、ご近所の方をお得意さんにできるシンプルな料理で安い店、のどちらかにかに決めて、店作りをしろ、ということです。
そして「悪立地」だからこそ、いい店ができる、という考え方も↓↓↓
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確かに、その通り、まさにその通り、ですが「難易度」はかなり高いとは思います。 やはり「飲食」だとこうでしょう。 竹村が現在「飲食FC」をオススメにしていない最大の理由はここにあります。 「立地」選びを失敗した場合のリスクが大きい、ということです 「立地診断」からの売上予測がほぼ正確なFC か 他店と圧倒的差別化ができてまわりの競合に勝てるFC でないと、厳しい、と思っているわけです。 それに近いFCが見つかれば、ぜひ取り上げたいと思っていくつもの話を聞いていますが、なかなか…です。 その点「学習塾」での開業の場合、「立地選びで失敗した」というケースはまずありません。立地が関係ないということではなくて、 どのような立地でも生徒の集め方がある ということです。 駅前ならと住宅街、周りに塾が多い少ない、学校から遠い近い、それぞれ「生徒募集のアプローチ」は違いますが、やり方があるのです。 飲食のような「この店でしか食べられないという料理を出す」みたいな高レベルのことは要求されない、ということです。 ここは大きなポイントだと思います。 とくに脱サラ起業の場合、「立地を失敗したらアウト」というような商売は避けるべきです。 逆に飲食FCで「立地は良くなくてもお客を呼べえるFC」があれば、これは強い。 そんなFCが出てくることを期待します。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。私はイタリアに毎年、飲食店の視察に出掛けているが、イタリアでも日本でも、この店でしか食べられないという料理を出す店は、なぜか必ず立地が悪い。なまじ駅前とか立地に恵まれると、危機感が薄れ、手間をかけた凝った料理などを作り続けられないものなのかもしれない。
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