リヴァンプが外食進出、ドトール日レスが好業績!に「外食」業界を考える
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
アメリカは大変なことになってますが、流石に最後は共和党も折れるでしょう、竹村です。
しかし、今回議会対立の焦点となっている、「オバマケア」は日本の国民皆保険制度の一部を模したようなモデルですが、日本人の庶民的感覚では、なぜその導入にこれだけの人が反対するのか、理解しずらい感もあります。
ただ、このような制度は「所得の再分配」「所得の転移」であり、誰かが儲けたお金を儲けられない人に施し(?)ているのです。
そのとらえ方の感覚が日本とアメリカでは大きなズレがありますね。
アメリカは「金持ち」優遇の国、日本は「中流」優遇の国、と言ってしまえばそれまでですが。
さて、本日の日経本紙朝刊。
リヴァンプが「外食」ですか…
「産直の卵」を付加価値にした「朝食」狙いのレストランとのことです。
これだけでは良くわかりませんが、リヴァンプがやることですから、当然ながら事業としての収益、利回りの視点の検討から出てきているのだと思います。
リーマン・ショック以降、「外食」のフランチャイズは元気がありません。
10年前はフランチャイズ・ショーでも出展数としては「外食」がいちばん多い、ということが普通でした。
当時から「中食」の浸透、「デフレ」による価格競争等で、外食産業は「逆風」が吹いており、「市場」としての拡大は20年前に止まっているのですが、それでも、「飲食業」で独立したい、という方は多かったのですす。
それが5年前のリーマン・ショックでやりたい方も、受け入れるFCも双方ともに減った感じ。
しかし、そろそろ振り子が逆に触れて、「外食FC」に元気が戻っても良い時期、な気がします。
坂本さんの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」なんかが少しきっかけになっている気がします。
「外食」というのは、他の業界との比較で言えば、
まだまだ、
低い原価率でお客様を喜ばせることができる
業界だと思います。
商売として儲かる、ということです。
家で食べれば1/3の値段でも、様々な理由で「外食」をするのです。
そこには、「家にはない」ものがあるからです。
「家より美味しい」は素材だけではなく、調理法、雰囲気、サービスあらゆるものが含まれての満足感なのです。
少々、感覚的な話になりますが、
日本という超成熟経済下のビジネスにおいては、
「本当は、
自分でやれば or ◯◯で買えば
もっと安く買えるのに、それでも何度も買う、利用する」
というモデルが強い、と思うのです。
例で言えば、
「自動販売機」。
駅のホームの自動販売機のペットボトルは150円。水は110円とか120円。スーパーで買えば半値以下でしょうし、「水」なら家から持ってくることもできる。コーヒーだってお茶だって大きいサイズで買って、それを詰め替える、なんてことができないわけじゃありません。
がそんなことする人はまずいないでしょう。
そもそも、自動販売機で「水」を買う時、損しているなぁ、と考える人すらそういない気がします。でもあれは「見方」によっては金利100%で買ってるようなものです。
そんなことで、
「ガソリンの1円、卵の10円に敏感に反応する」というような心理だけで人はお金を使っていない、ということです。
確かに「外食・飲食」の世界は「競争」は激しいです。同業他社と常に、価格・品質で競う、という面はあります。
ただ、同じく本日の日経に、ドトール日レスの好業績の記事が出ていますが、「利益2割増(売上6%増)」です。
ご存知のとおり、「コーヒー」業態はロードサイドのコメダ珈琲店そのマネ店舗の出店攻勢や、大手コンビニでの淹れたてコーヒーの一世導入など、この1,2年での競争激化は極めて激しい業界ですが、本家本元もしっかり市場を獲得している、というのが事実ですね。
「競争の激しさ」で市場が拡大していく、こういうところに大いに可能性を感じられますね。
本日はこんなところで。
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