竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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「300万円でコンビニオーナーになれる」ことについて考える

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こんにちは。 明日から日本シリーズ、やはり「第一戦」が見もの、竹村です。 今期の楽天田中投手はトランプで言えばジョーカーみたいなもんですから、巨人打線の「ジョーカー対策」はいかいに!? 今朝の日経も少しビックリでしたね。 役員30人超処分ですから。みずほについては以前このブログでも書いたように、東電JR北海道レベルで「酷い組織」とは思ってますが、 子会社の不祥事で親会社の役員30人超が処分、 とは別な意味で驚きです。 「金融庁」というものがそれほどオソロシイのか、と半沢直樹の余韻もあるので思うわけですが、これは逆に言えば、「誰かが責任を取る」ということができないので、「30人」なのか、とも思ってしまいます。 「みんなの責任」なら「自分の責任ではない」の理屈ですね。 そういう意味で、今回の「阪急阪神ホテル」の件も同じ匂いがします。 社長の会見を聞きましたが、せめて 「偽装のつもりはなかったが、お客様からみれば誤表記では説明がつかいないものを出してしまった、こうなってしまった以上、社長の私の責任」 くらい言えないもんなんでしょうか。 「あくまで偽装ではなく誤表記」の繰り返しでは、「開き直り」と言われますよね。 返金するしない、ではなくイメージの問題、ですから。 50以上の「問題表記」があったらしいですが、竹村的には8割くらいのものは「ちょっとヒドイけど他でもあるんだろうなぁ」というレベルに思えます。「解凍もの」を「鮮魚」、「市販のオレンジジュース」」を「搾りたてジュース」くらいは…ありますよね。 「トビウオの卵をレッドキャビア」「バナメイエビを芝エビ」「普通のネギを九条ネギ」あたりが少々厳しい気がしますので、これはゴメンナサイ、しかありません。 きちんと真摯に謝罪すれば、そのうち「まぁ回転寿司なんて半分以上名前と違う魚だって言うしね」なんて意見が出てきて、そのうち忘れられる気がするのですが。半年経てば「この頃はもうズルいことやってねぇだろうな」くらい言われる程度のことだと思います。 でも、阪神阪急ホテルも「責任」を曖昧にしたいんですね。 それが社長の会見の言葉の端々から伝わってきます。 このホテルも「みずほ」みたいに旧阪神派と旧阪急派とかが権力争いしてて、そこでの責任の擦り付け合いみたいなものがあるのか、なんて考えてしまいます。 さてさて、またFCとも起業とも関係ない話が長くなってしまいました。 今日は「コンビニ加盟」について少し。 今年は「コンビニ加盟検討者」の方からの相談がいくつかありました。各本部がかなり募集に力を「いれているからでしょう。 「本部のリクルーティング(加盟開発)担当者が熱心に契約を迫るが、本当に◯◯を選んで良いか?」みたいな相談が多い気がします。 ただ相談を聞いていくと、結局は本部としてどこを選ぶか?というよりコンビニという商売が今後も大丈夫か?というところが不安な方が多いようです。そして開店したらどの程度売上が上がるのでしょうか?、という答えようのない質問。 コンビニ起業を考える方に必ず言っているのは、次の3つです。 1.「コンビニ業界」自体は伸びる。店舗数も飽和ということはなくまだまだ増える。それだけの需要はある。 2.ただ、どの本部が勝つかとか、個店の売上がどうなるか?は不透明。努力で何とかなる部分もあるしならない部分もある。 なので、 3.「儲け」を期待してコンビニに入るのではなく「ここにコンビニができたらこの近所の人たちが便利になる」と思える店で始めること。そうすれば大変でもやりがいをもって経営できる。 しかし、世間的にはこの竹村がしているような話は、かなりトンチンカンに聞こえるのかもしれない、下のスレッドなんか読むと思うわけです。 これが世間一般の「コンビニ起業」「コンビニ経営」の認識なのかと。 コンビニって300万出せばフランチャイズ契約出来るらしいじゃん これだけ「情報」があるのに、基本、人は「偏った情報」しか頭にはいらないのでしょう。 「契約料300万払った上でロイヤリティも取られるなんて意味不明」と、本当に思う人がいるわけですから。 そんな方にCタイプ(300万円契約)の場合、本部への支払い=ロイヤリティ的なものは利益の70%以上になりますよ、なんて言ったらひっくり返るんでしょう。 たったの300万で、あのピカピカのコンビニの店舗の「オーナー」になれる、というところがそもそもおかしいわけです。 土地から建物から全て本部からの借り物、工事費から何から何まで全て「借り」ているのです。「借りている」わけですから当然やりながら「返していく」わけです。 当たり前ですが開店して最初に並ぶ「商品の仕入れ」も通常は本部への借金です。 少しづつしか返せないからコンビニの契約は15年と長い、とも言えます。 しかし、スレッドを見ると「昔バイトしてた」なんて方が結構書き込んでいるんですが…やはり一部しかみていない「極端な」意見が多いわけです。こんな2チャンネル的掲示板ですから仕方ない話ですが。 しかし、このレベルの見識、知識の方に、 「儲けじゃなくて世のため近所の人のためにコンビニやって下さい!」 なんて話をしても、通じませんよね。 コンビニ起業者の相談に沢山のっている三橋さんのこの本でも読んで、勉強しようと思います。
5万店もあるんだからコンビニで起業しなさい5万店もあるんだからコンビニで起業しなさい
(2013/06/13)
三橋 一公

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