竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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新規事業は新奇事業!理解されない、アヤシイからこそ市場をつくる

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おはようございます。 楽天優勝セール1000品目で不当表示(二重価格疑惑)で「一部に正式セールに便乗した業者があった」では、いくらなんでもオカシイでしょう、竹村です。 業者が「勝手にやった」の責任転嫁型言い訳、ですがこれではネットで「小学生が聴いても苦しい言い訳」と叩けれるのは致し方なし。 が、そもそも「77%引き」というものがかなり無理があるわけで、それで売れるのは余程原価の低いものか、あるいは売れ残り在庫、でなければホンのごく一部の商品を「客寄せ」に、ということでしょう。 「ネットでの薬品販売」については方向性としては三木谷社長の主張が正しい、と思っていますが、これで世論的には「一緒くた」にされるのは少々残念。 さて、本日は、世界経営者会議の講演からこちらを紹介。 ビジネスは驚きから生まれる インテュイット経営委員会会長 スコット・クック氏

起業や新事業の多くは驚き、つまり予期しなかったことから生まれる。我が社のビジネス簿記ソフト「クイックブック」も驚きから生まれた。我々の最初の家計簿ソフトは個人向けだったが、おかしなことが起きた。調べてみると利用者の半数がオフィスで使っていたのだ。その理由を調べると中小企業の会計担当者は正式な簿記を学んでいないことがわかった。そこで会計知識のない企業の担当者でも使えるビジネス簿記ソフトを開発した。するとすぐに全米でトップの会計ソフトになった。この成功は驚きから生まれている。

米国の制度では税金の払い戻しをするのに大量の書類を書かないといけない。3人のチームは「スマホを使おう」と言い出した。彼らのビジョンは10分以内で申告できるようにすることだった。専門家は「そんなことはできない」と言ったし、客はそんなものは使わないと言った。しかし、チームは技術的にできるか、ユーザーの反応はどうか実験をしてみた。最初は小さく、次は1つの州などの単位だ

↑↑↑で、結局、「お客」は途中から「やってみたい」に変わり、そこから  スマホのカメラで申告書の写真をとって数字を自動で読み取るこのアプリ は最高の評価を得るソフト、になるわけです。 新規事業というのは、新事業だ、とよく言われます。  奇=奇妙、アヤシイ ということです。 誰かに説明して「それいけそう!」みたいな新規事業は大抵ダメ。 新たな市場を作る、それまでの市場を揺さぶり引っくり返すような新規事業は、「イノベーション」の域なので、過去のデータや論理敵思考からは産まれません。 なので、 専門家は「そんなのダメ」と必ず言いますし、 お客様は「よくわからない」 のです。 この手の話をするときに、竹村の当事者としての経験から思い出すのは、東進衛星予備校でのことです。 もう16、7年前の話になりますが、まさに「驚きの経験をしました。 東進衛星予備校の成功は、「本部も当初全くよめていなかった」ところにあったのです。 20年前本部が描いていた衛星予備校とは全く別のところに現役生を対象にした「映像予備校」のニーズが有り、そこに気付いた本部が一気に方向転換したからことから、今の「映像予備校」は生まれたのです。 詳しくは、竹村のメルマガのバックナンバーをお読みいただければよ~く分かります。 FCここだけの話>東進衛星予備校編 第6回 FCここだけの話>東進衛星予備校編 第7回 それまでと「別のところにある顧客のニーズ」というのは当然ながら、「潜在的」なものであり、それは過去のデータや、どんなに頭が良い人が「考えても」出てきません。 ではどうすれば? といえば、やはり、このスコット・クック氏が言うところの、 小さな実験を素早く繰り返す ことなのかな、と思います。 そして、そういうことは「フランチャイズ」というシステムは非常に向いているのです。そこを上手く利用できるフランチャイズ本部がこれから伸びます、 本部のやり方をそのまま全国の加盟店がやる、ようなフランチャイズは時代おくれ、だと思っています。加盟店が全国で「小さな実験を繰り返し」そこから出た「成功の種、芽」を本部が察知し、それを全加盟店のものにしていく、これが「新フランチャイズ」だと思っています。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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