竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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マンマチャオFCオーナー会で考える、コインランドリーという商売の本質

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こんばんは。 今日は更新が遅くなってしまいましてゴメンナサイ、竹村です。

 

昨日のエコランドリー マンマチャオ オーナー会に参加して思ったこと、感じたことについての解説をしたいと思います。

 

やはりこの商売はかなり、他のビジネスとは「異質」なんですね。

 

そこをよく理解して取り組むか取り組まないかで、この商売へのモチベーションが変わってきます。

 

このビジネスの最大の魅力は、 「先が読める安定感」 なのです。 10店舗経営されているオーナーが新規オーナーに話していた言葉に象徴しています。 「売上が半年で30万という店舗は、3年後には60万になります。何故かわからないけどそういうものなのです。」

 

要は、少しづつ地域に知られていって使う人が増えていく、ということです。

 

ただ、ここで考えたいのは、そんなビジネス今どき他にあるでしょうか? ということです。

 

「今より3年後、5年後は確実に良くなっている」と言い切れるビジネス。 あらゆる分野で供給が需要を上回る成熟経済の中で、「先がよめる」商売というのは本当に少ない、のが現状です。だから「短期回収」できる「軽い」ビジネスばかりに人気が集中するわけです。 3年後なんてどうなっているかわからないから。 ただ、この「コインランドリー」という商売はちょっと違うんですね。 徐々に徐々に、ジワジワジワジワ上がっていく。 開業した当初は売上1日3000円なんて日があるが、3か月たつと3000円なんて日は無くなり裁定でも5000円になる。そして半年後には5000円という日も無くなってくる…いつのまにか1万円を割ったら「今日は悪いな」という感じになる。 株価で言えば、確実に「下値を切り上げる」チャートの形になるんですね。 で、そういう点をしっかり見れば、「手応え」がつかめるわけです。 「ああ、確実に少しづつだがお客さんが増えているな」 という。

 

そこに、「3年経ったら半年時点の倍の売上になる」という先輩オーナーの言葉を聞けば、力強いと思います。

で、そのためにやることは2つなわけです。

 

1>いつも店舗をキレイにしておくこと

2>チラシをポスティングすること

 

です。

 

2>についてはオープン時点のまだ知られていない時期に、積極的に撒くことにより「半年時点の売上を上げる」という視点で頑張れば良いわけです。「そこまでに30万になっていれば3年後に倍になる」と思ってやればモチベーションも上がります。 そして、あとはキチンと掃除をしおきましょう、という話ですから、やはり こんな簡単な商売はない と思うわけです。

 

ただ、ここでもうひとつ重要なことを解説します。

 

本当はブログではなくメルマガレベルの内容な気がしますが、サラリと読んでも本質からわかってくれる人は少ない気がしますので書いてしまいます。

 

それは、 コインランドリーは儲かってなさそうだからこそ良い商売 ということです。

 

近くにコインランドリーの店舗ができれば結構注目されているのです。 そして昼間の時間、結構覗いてたりします。 しかし、殆んどの機械が回ってない。 →「ああ、儲かってないな、これ投資いくらかかってんだろ?」なんて思います。 やってるオーナーに尋ねても、1年経っていなければせいぜい、「いや、何とか黒字になってきました、ハハハ」程度の反応が多いと思います。 でもここがミソなんですね。 開店したコインランドリーが大繁盛、オーナーは「こりゃ儲かりますね!」という方が続々、であれば一気にコインランドリーブーム、が起こります。あちこちに店舗ができるでしょう。クリーニング屋のように店があちこちにできれば、それは売上が減ります。 そうならないのは、初期投資が高いことと、初めからガンガン儲かる商売ではない、からです。 「資金が少なくて即儲けたい」という人は絶対参加できないビジネスであり、そこがビジネス上の「参入障壁」になっており、やってる方の「安定」につながっている、わけです。 資金の少ない方は「目先」を見るしかありません。一方お金持ちは「先を見て」ビジネスをしています。その感覚が全く違うわけです。で、この商売は「お金持ちの視点からみて」理にかなうビジネスなんですね。 コインランドリー事業に取り組んでいるオーナーが内緒でよく口にするフレーズに、 「これはリースが終わったら◯◯儲けだね」 というのがあります。 そこから機械は文句も言わず、10年、15年と働き続けるわけですから。 で、リースが終わるのは5年、7年先ですが、そこまで、どころか「それ以降」もこの商売が長く続いているということがイメージできるのがこの商売の「超安定性」なのです。

 

最期にもうひとつ、この市場は「安定」ではなく「成長」することも間違いない、という話を。

 

まだまだコインランドリーを使っているという人口は少なく(1~2%と言われてます)、これは確実に伸びていきます。 それは、 まだコインランドリーがライフスタイルに定着しているわけではない からです。

 

この部分はまさに、これから伸びる可能性、なのです。 家事なんかに全く関心ない男性サラリーマンの方なんかは、 コインランドリーは家に洗濯機がない(買えない)人が使うもの と思っている方がけっこういるのです。 そんな人から見たら、「誰が使うんだろう?」と思うはずです。 家にみんな風呂ができたから風呂屋が潰れた、たのは事実ですが、でも逆に「スーパー銭湯」というものはできて新しい需要を創造したわけです。 コインランドリーというのは銭湯、ではなくスーパー銭湯 なんですね。 このイメージも大切です。 最期に、 家に洗濯機のない人が使う…そんな時代のコインランドリーを唄った柳ジョージの名曲でお別れです。

 

 

 

 

 

真夜中のコインランドリーで出会った流れ者の男女、「濡れた心までここで乾かせたら…」というフレーズが刺さりますね。次の街にもコインランドリーがあることを祈ります。 今夜はこんなところで。

 

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