「デモシカ起業」に喝!今の時代はピンチでありチャンス!
竹村義宏のフランチャイズBlog
おはようございます。
カーリングはなんとかソチに行けるようで良かった、竹村です。
本日の日経本誌朝刊にまたまた日本の「起業後進国」ぶりを示すデータが。
これは「起業環境」を示すイラストで、起業の手続きにかかる日数、手間を表したもの。シンガポールが2.5日に対し日本は22日でこれは世界120位。左側の階段の長さが起業のしやすさ、しにくさを示しています。少々わかりにくいイラストですね。
ビジネスのしやすさ全体を示すビジネス環境総合指数の順位では日本は世界27位ですから、日本は実際のビジネス環境以上に起業がしにくい、という一つの指標とは言えるでしょう。
それより、こちらのデータのほうが重要です。
「起業の活発度」ですね。
今後3年以内に起業する人の割合5.4%は、ここに上がった6カ国で最低。イメージとしてドイツよりこんなに低いというのは驚きです。
ただ、起業活動指数が2002年 1.8%から2012年4.0%まで倍増したことも示されています。
これはやはり「景気」の要因が大きいでしょう。
日本においては過去何度か「脱サラブーム」「起業ブーム」というのがありますが、それはその時期景気が低迷、企業環境が悪化し「もう会社にしがみついても食わしてくれない」という流れから起こります。
要は「不景気」だと「起業ブーム」が起こるのです。
そういう点から考えると納得もいきますが、現在の日本における起業のかなりのパーセンテージを「デモシカ起業」が占めています。
(会社にいても給料が下がるので)起業デモするか
(もはやこの年では転職も難しいので)起業するシカないか
という「デモシカ」起業です。
本人がそういう自覚が明確にありそれを転職動機として語る、という「率直」な方もいますが、逆に本人の自覚すらない場合もあります。
そういう方は、
「今はそういう(サラリーマンより起業)という時代なんで…」
的な言い方をされます。
この「時代」という単語を含んだ言い方に大変重要なポイントがあります。
「~という時代なんで仕方ないですね」
ということなら、まず起業して失敗、余程運が良くなければ軌道に乗るまで相当な苦労します。
この言い方をする方の大半は「安定」を求めています。
なので、起業するにしても当然ながら「安定」を求めます。
「食ってくためには」が口癖です。
FC選びの視点でも「いちばん堅いところは?」「リスクが無いところは?」「脱落者がいないところは?」という視点です。
となると、「自分の労働力」を提供して稼ぐFC(→自分が入る分損益分岐売上が低い)に加盟することになります。ただ、自分が入ることによっていくらコストが低くても、お客様がつかなければ売上が上がりません。そういう状態が2、3か月続くと生活費が底をついてきますので「営業活動をするよりはこちらの方が堅実、ラク」ということで空き時間にアルバイトを始めたりするわけです。
で、バイトなら時給1000円は安定して貰えるでしょうから、バイト一直線。
いるのです。本当にこういう方が。
でも「食ってくためには」バイトが一番カンタン、確実であります。
で、もう一度「時代」の話に戻します。
「~という時代なんで仕方ないですね」という起業は失敗するわけですが、同じ状況でも全く逆のとらえ方をする方もいるわけです。
「こういう時代なんでチャンスですよね」
この差というか、考え方の違いなんですよね。
起業というフィールドには前向きに上を見れば「チャンス」は沢山降ってきます。
ただ俯いて下を見ても「安定」は落ちていない。
このイメージがわくでしょうか?
よく「私は安定志向なんで」という言い方をされる方もいます。ただ今の時代は「安定」を本当に考えて極めたら、「会社にしがみつくこと」なんて不安定の極みであることがわかります。
「安定志向」の方は今一度、今の時代の「安定」について考えてみてください。
安定の中の不安定に気付き、不安定の中の安定を自ら掴むべき、です。
さて、起業にもフランチャイズにも関係ありませんが、過去にも一度紹介しましたこの月曜日教育欄のこの連載は毎回イイ。今回も素晴らしいのでちょっと紹介。
受験とは婚活だ 縁結び、仕上げの2ヵ月
「受験=婚活」論ですね。
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自らの学習塾の塾長という立場を、 受験生と志望校を結ぶ縁結びの神様 と見事に表現しています。 素晴らしいなぁ。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。「初恋の人や一目ぼれした相手と結ばれたなら最高だけど、結婚はゴールじゃない。共に暮らすなかで、相手の良さを見つけ、本当の幸せを一緒に作り上げるものでしょう。もし本命の相手に『ゴメンなさい』と言われたら、死にたいくらいショックだろうけど、そんな自分に声をかけてくれた別の相手が実は最良のパートナーだったことに、いずれ気付くかもしれない。だから結婚も受験も、結局は『縁』を大切にする気持ちを忘れないことが一番大切なのです」
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