コンビニの陣取り合戦は「オーナー獲得合戦」!
竹村義宏のフランチャイズBlog
おはようございます。
サントリーが米ビーム社を買収1.6兆円!には驚き、竹村です。
買収資金としてはMUFJからの1兆円の借り入れを行う、とのことで、やはりこの半年くらいで銀行と企業の融資関係が変わってきているな、と感じます。いくらサントリーとはいえ。
あとこの買収に思うのは、
「サントリーは宣伝上手の会社である」
というポイントです。
昨日は成人式でしたが、成人式のこんなサントリーの「広告」は有名。
サントリー宣伝部出身の作家である開高健さん、山口瞳さんの時代から始まり、今は伊集院静さんですね。
今年の文章もなかなかイイ。
で、何が言いたいか、というと「宣伝上手」というのは企業としてある意味「資産」だ、ということです。
世の中には良い商品、サービスを作っていても売るのが下手、という企業がた沢山あるわけで、そこを「買収」して新たなマーケティング、宣伝手法で売る、ということができるわけです。
東進の永瀬社長が酒屋の息子である竹村に、
「ニッカじゃないぞ、サントリーになるんだぞ」
と何度も教えてくれたことを思い出します。
あと、昨日の日経本紙1面、これも少し驚き。
もちろん「過去最高の出店計画」までは専門家が予測していたところだと思いますが、
「4800店」
とは。
コンビニは昨年、「市場の飽和点である」と言われ続けた50000店を突破したわけですが、そこから更に出店計画が加速。退店数を引いた「純増」でも年6%増。
とくに大手3社の陣取り合戦は、見出しにあるとおり「消耗戦」的様相ですね。
しかし、「陣取り合戦」であると同時に
フランチャイズ・オーナーの獲得合戦
でもあるわけです。
それを象徴するのが、今回のアントレ表紙裏のファミリーマートの加盟募集広告。
「個人」をターゲットにいくつか用意されたプランがスゴイ。
「2FC-N」なんて、「契約時必要資金」一時融資制度、です。
店を作る「開業資金」の融資ではなく、「契約に必用な資金」まで貸しますよ、ということで、お金がない人でもファミマのオーナーになれますよ、ということです。
このプランなら「150万」で開業できるようです。
ここまでやるか、ファミマ、という気がしますが、大手3社の戦いはもう「戦争」ですから、ここは勝つためにはなりふり構わず、ということですね。
こんな制度「加盟する側からみた本質」」についてはメルマガのほうでやりたいと思います。
本日はこんなところで。
これから横浜での経営者勉強会に参加、です。