竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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居酒屋甲子園が有名にした「企業のポエム化」とは!?

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こんにちは。 昨日は忘れもしない3.11、本当は今日も忘れちゃいけない原子炉爆発の3.12、竹村です。 マスコミ報道では「3年たってもまだまだ」という部分が強調されていますが、竹村の住む新浦安地区も全くまだまだ。凹凸だらけの道路はアチコチで工事中。新浦安駅の工事もまだかかりそう。 3年前の新浦安を記録に残す記事はコレですね。 埋め立て時期で明暗? 千葉・浦安の液状化 >日経電子版 震災の翌日自宅に戻る道で、最寄りのセブン-イレブンが泥に埋まってる光景をみた驚きは忘れません。 さて、本日はこの「週刊SPA」の記事から。 「ポエム化する日本企業」 これだけでは何だかわかりませんね。

夢、仲間、希望、笑顔、理想の自分…こうしたフレーズが日本社会に増殖している。そしてそんな文章を近年、“ポエム”と呼ぶ風潮がある。この現象、実は企業にも及んでいることをご存知だろうか?

というのがこの記事の問題提起、ですね。 で、「企業にも広がっている」という例で記事中にあがっているのが、 居酒屋甲子園 です。 全国の居酒屋店員が、仲間との友情、夢を舞台上で発表するこの大会が、NHKで放送されたりしたことにより、この「ポエム化」に注目が集まっている、とのことです。 この「居酒屋甲子園」の原型となったのは、このブログでも以前何度か紹介した、フランチャイズ牛角」で行っていた、パートナーズフォーラムです。正確には今も「レインズ・パートナーズフォーラム」は継続されています。 「牛角」における「アルバイトが主人公の店」の意味 上のブログの記事中に、実際の「発表」の様子をYouTubeから拾って貼ってありますので、お時間あれば見てください。 そこから、この「居酒屋甲子園」につながっているわけです。 ) どうでしょう?「SPA」の記事で言っている、「ポエム」というイメージがわかると思います。 「何これ?」と思った方も多いかと思います。 「ポエム?これ宗教じゃん?」 という感覚の方も多いかと思います。 「キモチ悪い」 という方もいるでしょう。 実際「SPA」でも、「ポエム否定派」の意見を紹介。 「ポエムによって辛い現状から目を逸らせようとしている」 「いい年した大人が夢だ希望だと声を上げるのは、あまりに幼稚」 ・・・同感、と思う方も多いでしょう。 が、しかし、 竹村はこの「ポエム」肯定派、ですね。 正直、最初「牛角」のパートナーズ・フォーラムに参加したときは引きました。かなり大きく引きました。 体育会系とか部活とかを熱心にやってきたタイプだと、スッと入れる方もいるようですが、竹村なんてその真逆ですからね。 そこから「これが必要なんだ!」と宗派替えするのに時間はかかりませんでした。 「SPA」の記事で人事コンサルタント城繁幸氏が、 ご自身の勤務した富士通の研修などの例をあげ、「日本企業には昔から“洗脳”のようなものがあり」「大企業の新入社員教育はまさに“洗脳”そのもの」で、「大企業なんて居酒屋甲子園とかわらない」 という指摘はある程度正しい、と思います。 竹村が新卒で新入社員教育を受けた東進ハイスクールも、今思えばそういう感じでした。一生懸命「東進宣言」を唱和しました。 「教育と洗脳の間の線引き」というのは難しいです。新入社員なんてある意味“洗脳”しなければ会社の一員になりません。 そして何より、竹村がこの「ポエム」的イメージを肯定するのは、 このくらいでなきゃ人は変わらないから からです。 このくらいの「環境」に同化していく中で、人は変わります。 数万円の研修受けてその場で涙流しても本当に変わる人は少ない。週末に同僚と酒飲んだらもう薄れてる、ということが殆どでしょう。 でもこの「ポエム式」で店のアルバイト一人ひとりが変わり、店全体が変わる、という事例を沢山みてきました。 外からみて「大いに変」なのはわかりますが、このくらい「狂った集団」だからこそ、途轍もない仕事を成し遂げるわけです。まともな人にはまともな仕事しかできません。 そんなことを考えながら、「SPA」のページをめくっていると(正確にはフリックしていると)、今週の「エッジな人々」が永作博美さん。 このインタビューがなかなかイイ。 上で書いたことに関連したとところでいえば、ココ。 「大女優」だって「変わる」ことは大変なんだ、とわかりますね。 女優の場合、名監督なんかが「変わる」ことを手伝うわけですね。 永作さんももう40歳、2児の母、なんですね。 後半の「家事」なんかについて語っているといるところも面白い。ぜひ立ち読みを(笑) 本日はこんなところで。