リブセンスの業績悪化、ジョブセンスのSEO叩き落としについて考える
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
今朝はワールドカップ開幕戦、竹村です。
ついつい、ブラジルVSクロアチア戦を最後までみてしまいました。竹村は基本朝5時起きですが、今日はこれを観るために5時起き、という方も多いようです。facebookみてるとわかりますね。サッカー人気はスゴイですね(←やや傍観者風)。
さて、昨日の武田塾FC勉強会はUPした記事に書いたとおり、
「WEB戦略」とくに「ブログ戦略」
がテーマでした。
その中で、この事例が話題になりましたね。
求人情報「リブセンス」株急落のなぜ SEOがうまく機能しなくなったせい、との見方
リブセンスが生命線のSEOを叩き落とされてピンチむかえる
最年少での東証一部上場で大きな話題をさらった完全成果報酬型のWEB求人媒体ジョブセンスを運営するリブセンス社の業績が悪化している、というニュースです。
決算の数字を見ると確かに、業績はピーク時から下降線を続け、それうけて株価は急落、という感じです。
で、その大きな要因が、それまでお金をかけて検索順位を上げていたSEO施策が効かなくなり、ジョブセンスのサイトの検索順位が一気に下がった、ということだと分析されています。
ジョブセンスは無名の頃から、大手のサイト、例えばタウンワークとか、anとかと一緒に検索1ページ目に並んでいるサイトでした。「アルバイト・求人」と検索すれば1ページ目にくる、ということです。
SEO( Search Engine Optimization)対策をしっかりして「検索順位を上げる」ということに「力」をいれていたわけです。
「力を入れる=お金をかける」
ということです。
ところで、この「お金をかけて」SEO対策をして検索順位を上げる、というのは、お金を出せば新聞に大きな広告が出せる、というものとは全く異なります。
新聞社は大きな広告を出してもらえばお金が入るので喜びますが、Googleは逆に「お金で検索順位を上げる」というやり方を嫌っているのです。
そのために「どうやったら検索されるか」というアルゴリズムを頻繁に更新します。そして「お金で上げている」ようなサイトの検索順位を落とします。
で、ジョブセンスのサイトは何らかの問題点がひっかかり、一気に検索順位を下げたわけです。
しかし、一部上場企業、それもサイトで飯を食っているところのサイトを一気に落とすんですからGoogleもスゴイ会社です。ただこれまでもこれに類することは何度もありましたので、ネットで商売をする以上「リスクとしてある」と認識すべきでしょう。
今回の事例で、「お金をかけて裏ワザでSEO対策をする時代はもう終わり」という認識は広がると思います。
Googleの姿勢というのは、基本一貫しています。
常に「検索する側」の視点に立っています。検索する側からすれば、検索上位に「お金をかけて順位を上げた」サイト、「広告みたいな」記事が載っていたら、迷惑なのです。それが多発すれば「Googleって使えないな」につながります。
だから、本当にいい記事、良いサイト、が検索されて上にならなければならない、Googleは常にそのスタンスです。
お金をかけて1ページ目に表示したいなら「広告」を出してください、ということです。
この事例だけでなく、今の世の中、
「お金をかけたら簡単にできること」
の価値は、あらゆる業界でますます下がってきている気がします。
「食べログ」で広告を出すとむしろ、あそこは金かけて客集めてるだけと噂されて逆宣伝になる、という例はよく聞きます。
フランチャイズの加盟募集においてもアチコチに広告を出しまくると、「あそこは加盟が集まってないから必死」とマイナスイメージになります。
ポイントは、
「お金をかけたら簡単にできる」分野、以外に、知恵と人と(少しの)お金を投入して差別化すること
だと思いますね。
キチンと考えてやるところにはチャンスですよ。
本日はこんなところで。