「セブンのライバルはセブン、セブンの敵はセブン」これぞフランチャイズ!?
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
どんより曇った梅雨天気、竹村です。
明日は「海ほたる」に行くんで晴れませんかね・・・
今週はセブンイレブンについて聞かれることが多いですね。
日経ビジネスの最新号が「セブン特集」だからです。
「本当に20m先につくるの?」という質問が多いですが、記事の通り、ですね。
セブンの隣にセブンができるワケ “服従”迫る、流通帝国主義
つくる側の本部には、「つくる側の論理・理屈」があるのです。
セブン-イレブンはまさに「流通帝国主義」の思想で、メーカー、加盟店を完全に従える戦略でコンビニ戦争に「勝利」してきているわけです。
記事の最後に出てくる、ひとりのセブンオーナーの声が象徴していますね。
この方は、恐らくサラリーマン時代自ら色々工夫して成果を上げてきたのでしょう。そんな方が加盟すれば、サラリーマン時代の頭すら使わない、という感覚になるでしょう。 しかし、本部のマーケティング、商品開発、宣伝力には感心し、「他でなくセブンで良かった」と思う・・・ そんなオーナーが多いと思います。 先日数社のコンビニ説明会に参加して迷いに迷って「ロイヤルティが低い」ことで、某コンビニを選んだご夫婦の話を聞きましたが、「ロイヤルティの意味を勉強していなかった。低いということは本部が弱いということ。」とのことでした。 本部に物は言えない、ロイヤルティも高い。すぐ隣にできるかもしれない…それでも「勝ち馬」としてセブンに乗っかるか?他にするか?は決める方次第です。 ただ、基本的な考え方(当たり前な話)として、本部と加盟店というのは「利害が完全に一致する」ことはありえません。「共存共栄」を掲げるFC本部は多いですが、それは「難しい=普通はできない」こと、だからこそ「目指す価値がある」という意味です。 そして、本部と加盟店の「利害の対立」がいちばん現れるのが、テリトリー(商圏)の問題です。このセブンイレブンの「隣に出す」という話も、「商圏という考え方が、本部と加盟店で全く違うところが問題なのです。 記事に出てくる、「セブンの店を出してよかったとは思っているよ」と話す一方で、自らの意思に関わらず本部の方針を受け入れざるを得ない状況について、「自分がこんな人間になるとは思っていなかったんだけどね」とも漏らす。 服従するか、それとも――。
この感覚をもつオーナーはセブンに入ってはダメ、なのです。気持ちはわかりますが。 本部は、 セブンのライバルはセブン。セブンの敵はセブン。 を目指しているわけですから。 それが「セブン流通帝国」の全国制覇、ということです。 本日はこんなところで。「あんなところにもう1店作るなんてさ、完全なライバルよ。本部にはもう少しこちらの立場も考えてほしい」