電子マネーで「小銭のいらない楽さから財布のいらない楽さ」へ
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
ギリシャ戦を観てました、竹村です。
サッカーを前後半全て見続ける、なんて何年ぶり?なでしこは観ますが(笑)
ハーフタイムに入る各社のCMの力の入れっぷり、がスゴかったですね。久々にホンダの「負けるもんか」のフルバージョンを観ました。
試合直後の監督、選手のインタビューでは「終わった」感が伝わりましたが、夕刊フジの見出しは「残った」と。
この方が新聞が売れる、との判断でしようか?隣のゲンダイは早くも「戦犯」探しな感じ。「戦犯探し」が売れるとの判断でしょう。
今日はワールドカップを観ようと決めて、早朝から時間がありましたので、日本戦が始まるまで他の国の戦いをいくつか観ましたか、どこも上手ですね。
日本だけ観てると、「ドーハの悲劇」とかの頃より格段に上手くなっていると思いますが、世界も上手くなっている。
世界のチームで活躍する選手がどんどん出てきて、世界レベルになってるんだ、と普通は思うわけですが、それはちょっと違うのかも。
FIFAのランキングというのがどれだけ「実力」を示しているのか、判断出来ませんが、やはり出場国の中では低いわけですから、マスコミが煽ってつくる「期待感」は話半分で聞き、その中で応援するべきなんでしょう。
次は「勝ち」しかなくて、たとえ勝っても他の試合の勝敗によっては決勝トーナメントへの途は絶たれる、という厳しい状況ですが、「ビジネス」なら普通そんなもんですからね。自分たちの力を出せば勝てて、そこで勝てば「次」に進める、というのはかなり恵まれた状況。普通見えないところの競合の動きとかとかと戦わなければならないわけで。
ザック・ジャパンも可能性のある限りいい戦いをして欲しいですね。
さて、昨日の記事で書きました記事について、少々補足します。
「電子マネー」について、です。
昨日は、四谷にあるコインランドリー「マンマチャオ四谷店」で売上の4割を電子マネーが占める、という話を紹介しました。
もちろん、これは「都会」の事例です。
同じ電子マネー対応のマンマチャオ店舗でも電子マネー比率が10%もない、地方の店もあります。
ただ、この消費税の8%の増税後、竹村の周りの「電子マネー族」の増加は驚くほどです。
電子マネーを使う、というより「小銭は持ちたくない」派が急増という感じです。それまで言われていた「個人情報をさらすことになる」的なリスクをいう人が一気に減ってきました。
この「電子マネー」の一気の普及で思うのは、これですね。
この本で著者の日下部さんが語られていることが半ば事実だとすると、SONYの失ったものは大きいですね。
古い考えからの縄張り意識によって、JR東日本と対立しなければ、現在のような「スイカ、パスモ、エディ、ナナコ、ワオン・・・の乱立」というような状況にならず、香港の「オクトパス」のような通機関から買い物まであらゆる用途を一枚で済ませられるようなカードが実現していた可能性は高い。そしてそれをSONYが牛耳っていた可能性が。
著者の日下部さんの私情も多少あるんでしょうが、
新しいようで古い頭の、出井伸之氏
の舵取り、意思決定に問題がありますね。
完全に「旧弊のビジネスモデルに囚われている」ような経営者なら周りが動く、わけですが、出井さんのような「新しそうなことを言いながら見えて頭は古い」というのはヤヤコシイ、ですね。
と、ひとつ勉強になりました。
ということで、SONYは「日本市場における電子マネーの覇権」は戦略の失敗によって失いましたが、それでも「電子マネー」は確実に普及していきます。
いずれ「小銭のいらない楽さ」から「財布のいらない楽さ」に向かっていくと思いますね。
本日はこんなところで。
フェリカの真実 ソニーが技術開発に成功し、ビジネスで失敗した理由 (2010/11/13) 立石泰則 商品詳細を見る |