竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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ベネッセのリスト漏洩問題と、スマイルゼミの今後と

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こんにちは。

 

台風一過の昨日は焼けるような暑さ!竹村です。

 

しかしもう梅雨があければ完全な「夏」、昨年の猛暑を思い出します。

 

さて、ベネッセのリスト漏洩問題、について少し触れたいと思います。 まず、この事件?の営業的被害としては「スマイルゼミ」のDM送付のためにリストを買った、ジャストシステム社のほうが大きい気がします。

 

名前・生年月日という基本情報以上の情報が漏れた、となればベネッセは大変なことになりますが。 竹村家の長女(小6)宛にこのスマイルゼミのDMが届いたのは、6月後半。だと思います。  進研ゼミ丸パクリ、みたいな透明DMが届いたので、なるほどスマイルゼミはベネッセと同じDM戦略をするのか、本家がそれで嫌われだして方向転換しようとしてるのに、頭がフルイなぁ、と思いました。

 

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流石にこの時点でベネッセのリストで送ってる、とは思いませんでしたが。 マスコミ的には個人情報保護法と絡めて、大事な子どもの情報がどこまで漏れているか心配、的な取り上げ方が多いようです。テレビのニュースには「子どもの名前の一部をひらがなにして、漏れたらわかるようにしてた…」なんて主婦が登場してましたが、竹村的には余程その主婦の方がキモチワルイ、ですね。こんな方は違いなく楽天とかで買い物なんてできないでしょう。

 

もともと進研ゼミは全国の小学校、中学校の生徒名簿を入手してさらに、学校行事(運動会や適期テスト)のスケジュールまで各校毎に把握して、リストに対してタイミングに合わせたコピーでDMを送る、ということをやってきた会社です。「秋の運動会で頑張ったキミ!次は中間テストで圧勝だ!」みたいな。

 

流石に今はそんなことはできなくなりましたが、たまごクラブ→ひよこクラブ→しまじろう、とどこかで氏名と生年月日を抑えておけば、ずっと活用できます。0歳時は12年後に確実に中学生になるんですから。 それが、2000万を超える「リスト」数ですね。

 

これは企業としての「宝」でしょう。 一人「15円」だそうです。 これが「高い!」でしょうか?竹村的には所詮その程度の値段の、それほど価値はないリスト、につく価格に思えます。なので今日のこの記事はちょっと疑問ですね。

 

ベネッセは名前・生年月日を元にそこに様々な付加情報を把握しています。そこにはかなりの価値がありますね。今回そこまで漏れた、ということなら、それは一大事ですが。 それがなければ、ベネッセのリスト商法なんて、殆どの人は想定内です。しまじろうはそのままチャレンジのためのフロント商品であるころは、衆知のところだと思うのです。

 

なので、その名簿を途中で買ってベネッセのマネをしようとした、というスマイルゼミのイメージダウンの方が、大きい気がします。 それともスマイルゼミなんて聞いたこともなかったのにこのニュースで知った、という効果で↑ですかね?

 

いや、やはり「イメージ」がありますから、スマイルゼミは広く知られることになっても、「入ろう」とは思わないでしょう。

 

本日はこんなところで。