竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界25年これまで30を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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「すき家」ゼンショーの「調査報告書」で考える、直営主義とフランチャイズ主義

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こんにちは。

 

今日から8月、今年も残り5ヶ月です!竹村です。 今日は昨日のこのニュース。

 

 第三者員会がまとめた調査報告書全文が公開されていますね。

調査報告書 全文 「すき家」の労働環境に関するアンケート調査

 

「月500時間の勤務」や「2週間家に帰れず」等、かなりの事例まで報告されており、突っ込んだ調査です。 ただ、まとめて考えれば、今回の問題の核心は、報告書が表現する、

「『外食世界一を目指す小川CEOの下に、その志の実現に参加したいという強い意志をもった部下が結集し、昼夜を厭わず、生活のすべてを捧げて働き、生き残った者が経営幹部になる』というビジネスモデルが、その限界に達し、壁にぶつかったものということができる」

 

これです。 もう少しで正確に言えば、「壁にぶつかりながらも(利益維持のために)ギリギリでやっていたビジネスモデルが限界に達した」ということです。 ギリギリを限界までやらせきる、のがゼンショーの成功ノウハウです。 その象徴が「ワンオペ」でしょう。深夜時間帯に一人で接客から掃除までやる勤務体制、です。数年前にこの「すき家のワンオペ」に目をつけて、そのレジを狙った強盗が多発し、ちょっとしたニュースになりました。それでもゼンショーは一部店舗のレジ位置の変更と、防犯ボールの設置というような策で、「一人で乗り切る」ことをやらせきりました。 深夜時間帯にそこそこお客様が来る=一定の売上がよめる店舗ならもう一人のアルバイトを置くでしょう。経営として当然です。ただそれは限られた立地の店舗であり、多くの店は「深夜帯の売上は低い、よめない」店です。 それでも「一人でやれば」多少の利益が出る、赤い字にはならない、のでしょう。普通の会社ならそこで「深夜帯でもグループが同時に2組、3組とか入ってきます!その時どうするんですか?」なんて議論が起こるんでしょうが、ゼンショーの場合「俺達は全部それをやってきた」という方が幹部なのでしょう。 「そんなことしたらみんな死んじゃいますよ!」くらいヒステリックに叫ぶ人もいたかもしれませんが、幹部が「俺達は死んでない」と笑って答えるでしょうし、「みんな辞めますよ!」と言われたら「そんな奴は辞めさせてまた採ればいい」ということでやってきたはずです。

 

それが時代も変わって「新しい人が採れなくなった」のが今回のゼンショービジネスモデルの崩壊、ということです。 やはり「年中無休・24時間」という業務形態に問題があるわけです。 これを作ったのはセブン-イレブン。消費者のニーズに合わせ、便利さを追求してこの「年中無休・24時間」というサービスに行き着いたわけですが、セブン-イレブン他のコンビニがこれを成し得たのは「フランチャイズだから」です。

 

奥さんが昼、お父さんが夜から深夜、と入れ替わりで入ることにより、「年中無休・24時間」が実現できる。個人商店ですから「残業時間」なんて概念もない。 だからできた、できているわけです。 ゼンショーはフランチャイズという方式を取らず一貫して「直営主義」で業績を伸ばし続けてきた企業です。そこには「直営」として社員・アルバイトを徹底的に「働かせきる」というノウハウがあり、そのノウハウで買収した企業の業績も上げてきました。 絞りきった雑巾を何度も絞れる経営、それができる企業は「直営」で伸びます。ゼンショーはまさにその典型。しかし「限界点」はあったというわけです。

 

最後に、今回の「調査報告書」を読んで、ふと頭に浮かんだのがこの前の日曜日にやっていた27時間テレビ、です。SMAPのやつですね。何を言いたいのか分からん、という方はこの記事を読んでみて下さい。

 

フジ「27時間テレビ」 SMAPの頑張りに視聴者からの意見はまっぷたつ

 

本日はこんなところで。