竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
竹村義宏公式ホームページ www.fc-takemura.com



「とりで利根川大花火」観戦!子ども時代のビール売りから学んだ「商売のキソ」

竹村義宏のフランチャイズBlog

こんにちは。

 

昨夜は地元で、第61回とりで利根川大花火を観戦、竹村です。

 

小中時代の同級生が集まっての桟敷席からの宴会的観戦!が、恒例のイベントとなっております。 子どもの頃から「花火」といえば「店の前でビールを売る手伝い」をするもの、と決まっていました。ビール会社やコカコーラから借りたショーケースにドデカイ氷を入れて冷やして売る、わけです。小学校ぐらいから手伝っていました。

 

「酒屋なんて継ぐのは真っ平御免!」と幼心に誓った竹村ですが、それでも、商売をしている家で育った、という「環境」は様々なところに影響しています。

 

日頃起業相談にのっていても常々感じることですが、やはり  「サラリーマン家庭」に育った方 と、  実家が会社や商売をしている家で育った方 では、その「考え方・物事のとらえ方」に一線があるのは事実です。

 

会社に行って「給料をもらって」稼ぐのと、「商売をして」お金を稼ぐのでは、同じ「稼ぐ」でもかなり違うのです。ルールも使う筋肉も違う、サッカーと野球くらい違う。 例えば、

 

この花火の日の「ビール売り」にしても「商売」的にみるといくつかのポイントがあります。 まず、どれだけ仕入れるか?これには一番大きな要素である「天候」を含め、どれだけ人が出るか?が大きく関わります。一度仕入れたら返品することはできませんので、そこには「売れ残ったら」というリスクがあります。 当時「体感温度」なんて言葉は無かったと思いますが、同じ30度でも死ぬほど暑い夜、と意外と過ごしやすい夜、はあるのです。それによってビールの売上はかなり違います。 細かいことですが「温度」によって氷の溶け方は全然違います。氷は氷の専門店から一貫、二貫という単位で事前に買ってくるわけですが、これをケチって買ってしまうと途中で氷が溶けて足りなくなり、冷やせない=売れないという事態が起こるわけです。 途中で急いで買いに行く、ということもできなくないわけですが、この判断も難しい。残り30分みたいなところで、氷を買うか?買わないか?は大きな判断です。

 

単に売上を上げるだけなら、追加して買えばいいわけですが、「利益」で考えるとそうはいきません。追加分の氷のコストを、これから売れる部分で吸収できるか?これは大袈裟に言うと「経営判断」なんですね。

 

そんな「感覚」はやはり「商売」を通じて身につく、わけです。 そして、ビールとジュースを夕方から売って「何十万」というお金が入ってくる。結構疲れ果てた状態で、万札を数え10万づつ束にしていく… 子どもからすればたったの何時間で集めた「万札の束」のインパクトは物凄いものです。友達のお父さんの月給の何倍ものお金が一夜に入ってくるわけですから(笑)。

 

ただ、この金は月末には問屋の支払いに回るわけで、全部どころかほんの一部しか自分のもの、ではない、この感覚を知るのも重要ですね。 「自分のもの」だどれだけか?それは月末にならないと、いや正確には月末になってもわからないわけで、それが 「お金が回っている」 ということなのです。

 

商売というのは「お金を回して」いくことです。「借りて儲けて返して」を繰り返す。

 

そのサイズを大きくしていくことが、商売を大きくすること、です。 周りが全てサラリーマン、公務員の家庭で育った、という方が起業する場合、まずこの「お金を回して」儲けていく、という流れを頭に入れ、実践し感覚をつかんでいくことが成功へのワンステップ、です。

 

本日はこんなところで。