人気爆発「妖怪ウオッチ」で「クロスメディア戦略」について知っておきましょう
こんにちは。
細木数子の占い的中率は34%、そんなもんですよね、竹村です。 「占い」の類を全く否定するつもりはないんですが、健康法と同じ「相性」というものがあるんでしょう。竹村の人生の流れに細木さんの「六星占術」は全く当たりません。「霊合星人」という複雑な星人ということもあるんですが。
さて、起業ネタでもフランチャイズネタでも無いですが、「妖怪ウオッチ」。 やはり、今世の中で「大きく動いているモノ」に関して関心をもつ心は大事ですね。 先日も電車で「妖怪ウオッチ?知ってるよ、アニメだよね。ウチの子どもも夢中。」「漫画家は一発あてて大儲けだね」なんて会話してるサラリーマンがいましたが、そんな感覚ではなかなか「世の中」はよめないと思います。 で、今週の「週間SPA!」のエッジな人々にレベルファイブの日野晃博社長が登場。この人が「妖怪ウオッチをヒットさせた男」ですね。
日野さんはゲームクリエーターで、ドラゴンクエストⅧ、Ⅸなんかを開発、そして今回の「妖怪ウオッチ」につながる、ゲームを核として漫画、TVアニメ等を絡めたプロデュースとして「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」等を大ヒットさせた方です。 「プロデュースだけでなく、原作や企画、シナリオ等全体的に携わる」という役割を一人で担ってる形。 いわば「ひとりジブリ」的に仕事をしているわけです。 AKB48における秋元康氏とかに近い感じでしょうか。
そして、ビジネスモデル的には 「クロスメディア戦略」という点が注目されています。 これについては、こちらの記事が詳しいですね。
「妖怪ウォッチ」の仕掛け人が語るヒットの“極意”<ダイヤモンド・オンライン
「クロスメディア」についてこんな裏話も・・・
――妖怪ウォッチはゲームの発売日は13年夏でしたが、テレビアニメが始まったのが今年1月で、その後、ゲームも売れました。 本当はいっせいに発売する方がインパクトがあると思うのですが、どうしてもスケジュールがずれてしまう場合があります。今回はスケジュールのずれ方が絶妙で、少しずつ市場を開拓するかたちになりよかったと思っています。 ――妖怪ウォッチはゲームの前にマンガが先行しましたね。 マンガは一番早くできるコンテンツですし、子供の人気も高いのです。ただ、イナズマイレブンの時もそうだったように、マンガを先行させると、原作がマンガだと思われてしまうんですよね(笑)。
このインタビューからは、様々な制約条件の中で、時間と闘いながら最良を目指す、その中から想定外のヒットが産まれてくるというような「ゲームクリエーター」的発想が読みとれます。 「週間SPA!」のインタビューの方では、 レベルファイブはディズニーを目指す。 として、
ゲームに加えて、映画やTVアニメ、コミック等多彩なコンテンツの核になるIP(知的所有権)を数多く擁している会社になりたい。
それを、向こう5年以内に実現したい。 という日野社長。その「経営・マーケティング論」「人材論」などもなかなか参考になるので、「週間SPA!」立ち読みでも一読されることをオススメします。
本日はこんなところで。