竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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吉野家の「やんちゃ経営」から「非学歴の逆境力」について考える

竹村義宏のフランチャイズBlog

こんにちは。

 

今週から10月、10月ということは今年も残り3ヶ月!竹村です。

 

まずは、昨日メルマガ配信のお知らせが出きませんでしたので、こちらから。 メルマガは「まぐまぐ」経由、独自配信とも、昨日15:00に配信しています。

メルマガ「新フランチャイズ発想法」第243号

 

今号の内容目次です。

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1>フランチャイズな出来事 ▼第11回~フランチャイズ・ショーの斬新企画

2>ブログでは言えない話 ▼ハプニング!サプライズ!目からウロコ!

3>今週の赤ペンチェック ▼「世界でいちばんやさしい問題解決の授業」渡辺健介

4>編集後記 ▼アベノミクスの評価は5段階評価の4!

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本日の日経記事からコレ。

 吉野家の「非学歴体質」 「やんちゃ」の力が企業救う>日経本紙

 

先ごろ安部修仁氏(65)が、経営の一線を退いた「吉野家」ですが、次を託した40代の取締役3人の「学歴」が、低学歴というか「非学歴」で面白い!という記事。

吉野家の社長を兼務する河村泰貴氏(45)は広島県立高校が、取締役でステーキチェーン、どん社長の長岡祐樹氏(50)は大阪市立中学校が最終学歴だ。やはり取締役でうどんチェーン、はなまる社長の成瀬哲也氏(47)は中京大学中退。高卒でアルバイトから社長になった安部氏と同様、いずれも大学を出ていない。

安部氏は「3人とも頑固で、上司の顔色をうかがわない。仕事に対する美意識があるのが共通している」と話す。安部氏が大卒の役員を敬遠しているわけではない。むしろ「普通に有名大学出身者を増やしたいと思っている。でも実力本位で役員を決めたら結果的にこうなった」。

 

要するに、「実力」で決めたら学歴は関係ない、むしろ低学歴の社員の方が力を発揮した、ということです。ビジネス偏差値は学歴に関係ない、だから「学歴に非ず」の非学歴。 記事でも少し触れていますが、吉野家は倒産、BSE(狂牛病)問題、デフレ下の価格競争・・・と、「逆境」が多かった企業です。そういう「逆境」を耐えそこからひっくり返す力、というのは、「学歴」とは関係ないという気もします。

 

1>「高学歴」のエリートは自分自身の挫折経験が少ない→「逆境」に弱い

2>「高学歴」の人間は「アタマ先行で考える」ので、「先が見えて」しまう→「逆境」に弱い

 

というのはイメージできるところろでしょう。 竹村の経験から思い浮かべても、「2」のケースは結構見てきました。 「フランチャイズに加盟してうまくいかない」事例として、アタマで考えて先が見えてしまいカラダが動かない、という人がいるわけです。最初はなんとか成功するために色々考えているわけですが、それが途中からズレてしまい、いつの間にか「この事業がうまくいかない理由」だけを発見していく…というパターンです。これはある意味「アタマが良くて先が見える」からです。

 

逆に、全体としてあまり上手くいっていない=不調なフランチャイズで成功している方、というのは、あまり考えず我武者羅なタイプの方が多い気がします。

 

不調なフランチャイズ=「逆境」、と考えれば、この記事の吉野家の 非学歴の逆境力 ということが真実味を帯びてきますね。

 

本日はこんなところで。