竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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マクドナルドFC加盟店の反乱で考える、マルチフランチャイジー戦略の必要性

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こんにちは。

 

事業計画が経営をダメにする  (吉越浩一郎の経営悩み相談室) ←竹村も同じ主義ですね。 これも「19年連続増収増益を達成した」吉越さんが言うから説得力があるわけですが、人には「計画・目標達成型」と「価値観型」の2つのタイプがありますね。「価値観型」の人は「計画・目標」ではなく、大きなイメージを持って進む、という感じです。早めに自分がどちらのタイプであるか、を知ることが大事ですね。

 

さて、このブログでも何度か触れたマクドナルドのFCの問題ですが、この記事はかなり辛辣に書いてますね。 マック、赤字でFC離反の危機 >日経ビジネス

さらに、売り上げが大きく落ち込んだ2014年8月分のロイヤルティーと原材料の仕入れ代の徴収を、従来の9月から12月以降に猶予した。オーナーの反発を買ったのは、後者の支援策だ。「9月は8月分を支払わずに済み一息ついたが、いずれは支払わなければならない。実際はただ借金を負っただけ」。あるオーナーはこう吐き捨てる。

 

もちろん本部は加盟店の支援を考えて「支払猶予」をしたわけですが、これが加盟店の立場にたってない、わけですね。 確かにそういうところもあると思います。 レベルは違う個人の話ですが、東日本大震災の時に携帯電話各社が支払いを猶予する、という措置をとりましたが、これも結局、その後大きな批判をよびおこしました。2ヶ月・3ヶ月と支払いを猶予したわjけですが、その後猶予された分が「まとめて」請求がくるわけです。月1万だったのが3万になって、○月○日までに支払わないと携帯が止まる、わけです。そして金額がいつもの2倍、3倍になっている。これによって支払いができず携帯が止まる、という方が多く出ました。これなんかは支払猶予行った月分を分割で支払う、とかの措置をすべきだろう、と当時強く思いました。

 

今回のマクドナルドで言えば、オーナーの不満は今以上に「先」にあるわけですね。どうせ払わなければいけない支払いのサイトをズラしてくれるより、現在の業績下降はいつ底を打つのか、そのために本部は何をしているのか?ということです。 マクドナルドのオーナーはマックだけを複数店舗経営している、というオーナーが多いことも問題です。マック以外のFCをマルチで経営している、というオーナーが少ないのが特長です。そのようなマック一本、文字通りマックという柱が一本だと、今回のように一本の柱が不振になった場合、経営として大打撃をうけます。

 

だから、いくつかのFCをチャンネルとして経営する「マルチフランチャイジー戦略」という手法がとられるわけですね。 一本の柱で太くするよりも、柱を二本、三本、四本にしたほうが「安定する」というリスクヘッジ的考え方ですね。 ただ、「マルチフランチャイジー戦略」には別な視点からのメリットもあります。 それは別業種、別事業をひとつの会社の中で競わせるような形の中で、相乗効果的成果が出てくることがある、ということです。あるFCでのやり方、成功事例などが他のFCに「応用」できる、という発想をもって事業に取り組むことは非常に重要です。

 

近々メルマガのほうで詳しく書きたいと思います。

 

本日はこんなところで。