竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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北の国から92~菅原文太の「誠意って何かね?」でクレーム処理、を考える

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こんにちは。

 

健さんに続き菅原文太さんが亡くなられました…竹村です。

 

ご冥福をお祈りします。 竹村的には仁義無き戦いよりトラック野郎が好き、なんですが、文太さんの「ワンシーン」というと「北の国から 92 巣立ち」のワンシーン、ですね。結構ドラマ的にも名シーンと評価されている、 「誠意って何かね・・・」 のシーンです。

 

これで分からなくても、 純(吉岡秀隆)が東京に出て、恋人タマコ(裕木奈江)を妊娠させてしまう。父である五郎(田中邦衛)は、詫びの品であるカボチャを提げて上京し、菅原文太演じるタマコの叔父(東京での親代わり)に詫びを入れに行く、あのシーンです。 「誠意って何かね?」という言葉は覚えてなくても、五郎が大きなカボチャを差し出して頭を下げ続けるシーン、といえば思い出す方も多いのではないでしょうか? この、 「誠意って何かね?」 という言葉は重いですね。 「あんたにとってはこうやってることが精一杯の誠意かもしれんが、こっち側からは誠意にとれん。誠意って何かね?」 実はこの前に「娘さんいるのかね?」と「ハイ、おります」という会話があるんですね。

 

要は「自分の娘が同じことをされたら、と想像しろ」諭しているわけです。 ビジネスでもこういうことはよく起こりますね。そのままイメージしやすいのは「クレーム」の場面でしょう。 仕事をしていればミスは起こり、クレームに発展することはあります。

 

この「クレームの処理」には2つのポイントがある、とサラリーマン時代思っていました。

1>心から謝罪する誠意

2>相手の立場にたったリカバリー策

本来この2つが示せなければダメです。

 

でも実際には、1>すらできてないケースも多いのです。クレームの連絡をしているのに、折り返しの連絡が悪い、とかです。だから世の中では上司が菓子折り下げて馳せ参じ「誠意」だけ示せば「まぁすぐに来てここまで誤ってくれたから」とクレームが一応解消する場合も多くあるわけです。 ただ、これのレベルでは五郎のカボチャと一緒ですね。 本質的な解決ではないわけです。 だから、相手から「そういうことじゃないでしょ」と返されたら、返す刀はありません。 だから、本来は「相手の立場から考えたリカバリー案」をもっていくべき、なんですね。

 

この「相手の立場から考えた」ことをやる、というのはビジネスの、人生の基本です。 営業も、交渉も、プレゼンも全て「相手目線」で考えてこちらの言葉を発すれば成果が圧倒的に違います。ただこれは「言うは易く行うは難し」の典型でしょう。この「相手目線で考える」ということが本当に身につけば「営業はマーケティングだ」なんて言葉はいりません。 「こちらが今できる最大限のことをやろう」というのは田中邦衛のカボチャと一緒だ。それでは菅原文太は納得させられない、と覚えておくだけでも価値ある気がします。

 

本日はこんなところで。