日本はまだまだ起業しにくい。「起業の魅力」をもっと伝えろ、という話
こんにちは。
今回の選挙戦は個人的にはかなり気になりますね、竹村です。
マニュフェストを掲げられた「これから」ではなく、アベノミクスの「これまで」を審判する、雰囲気で進んでいます。本当はそれではダメだと思いますがマスコミのリードでそうなってますね。
そんな中で民主党枝野さんのこの発言はいただけません。 「生活苦しくても良ければ、どうぞ棄権を」民主・枝野氏 こういうことを「反語」で言ってはダメですよね。聞いた方は「嫌な感じ」しか残りません。 やはり、同じことを言うなら維新の橋下さんのように、「今回の選挙は怒りをぶつける選挙です」という言い方です。 ただ、枝野さんのイイタイコトもわからないでない、気もします。現政権のやり方に不満でブツブツ言ってる層というのは本当に選挙に行っているのか?というと実は行ってないでしょう。文句ばかり言いながら、どうせ変わりゃしない、と選挙で一票を投じるという行動すらしない人は多いと思いますね。 だから枝野さんがこんな風に言いたくなる気持ちはわかります、でもこの「言い方」がダメ、ですね。 さてさて、このところ日経新聞は「起業のすすめ」系の記事、企画が目立ってきました。 毎日なんかありますが今日もこんな記事が。
世界銀行が毎年公表する規制や税制など企業を取り巻く事業環境(会社運営や起業のしやすさの比較)の国・地域別ランキングがある。10月発表の2015年版で日本は29位と前年から2つ順位を落とした。
この記事のデータからみて、まだまだ日本は「起業がしにくい」ということです。
確かにそれはそうなんだ、と思いますが、この記事にあるように「規制を緩和して起業しやすい環境を整える」より、重要な事は「起業の魅力を知らしめる」ことだと思いますね。 単純な話、 サラリーマンになるより起業したい!という小学生が増えればいい、のです。 ホリエモンが出てきた時は少しそんな風が吹きましたね。しかし目立ち過ぎたら既得権益層に潰されました。確かにグレーなところも行き過ぎたところも多少はあったんでしょうが、旧体制をぶち壊し「新しい世界」をつくろうとしていたわけですから。あと3年、堀江さんが自由にやって様々なことをぶっ壊したらどうなっていたか、今思えば残念です。
なので、今少し「流れ」として定着してきている、「YouTuber」は大いに評価したいと思います。何よりGoogleのキャッチコピー、 「好きなことをしていきていく」 というのがイイ。
YouTubeというメディアができたことで働き方が広がる、今まではない働き方で食えるようになる、というのは素晴らしいこと、明るい未来だと思うわけです。 ウィキペディアには津田大介さんの見解で「日本で「YouTuber」として生計を立てているのは数十人レベル」という2013年時点での見解が書かれていますが、この1年でその何十倍にもなっているはずです。 とにかく、勉強していい大学に入って、いい会社に就職して65歳まで真面目に働いて、あとはノンビリ余生を過ごす、なんて「生き方」はもはや無い、のです。
無いんだから、それを「目指す」なんてのは大馬鹿です。 小学生から勉強するのは、「自分がやりたいことを見つけるため」そして「やりたいことで稼ぐための力をつけるため」です。 女の子で「お嫁さんになりたい」んだったら、将来「自分で稼げる」男を見つけなければなりません(笑)。
なんて書いていたら、「武田塾」の林社長が会社設立10周年目にあたり、facebookに投稿してますね。
・・・間違いなく言えるのは、一回社会人になってから会社をつくっていたら30歳の時にここまで来れなかったし、むしろ、起業してなかった可能性もあるんじゃないかと周りを見ていると思います。 自分のたいしたことのない能力でここまでこれたのは「やるのが早かったから」というだけです。なので、賛否両論あると思いますが、これからの若者に対して、断固として難関大学に進学したのち、学生起業することを勧めていきたいと思います。笑 起業にはリスクがあるとか言いますが、サラリーマンにもリスクはあると思います。・・・
林社長は学生起業、ですね。二十歳の時から経営者ですから先月30歳になったばかりでも、経営者としては10年目、なのです。 そこに魅力があるわけですね。 自らの成功体験として、 断固として難関大学に進学したのち、学生起業することを勧めていきたいと思います というわけです。
確かに、学生起業というのは「一度も社会人経験せずに経営者になる」ということから生じるデメリットもあるにはあるんですが、その何倍ものメリットもあるわけです。 今、林さんのところには「難関大学に進学したのち、学生起業した」若者が何人か集まっていますが、彼らに「一応卒業はして一度は勤めておいたほうがイイよ」なんてアドバイスはとてもできませんね。
本日はこんなところで。