竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
竹村義宏公式ホームページ www.fc-takemura.com



フランチャイズ加盟店における実績の格差(上位と下位の差)について

竹村義宏のフランチャイズBlog

こんにちは。

 

いや~爆弾低気圧の威力はとてつもない、ですね、竹村です。

 

今日の寒さ、雨と風の冷たい嵐は体験温度で更に5度くらい下げる感じ、です。 さて、そんな中、本日は「おでん」を求めて新宿は歌舞伎町でいきつけの某店に入ったら、なんと、 森伊蔵と魔王が大幅値下がり! ここは立ち飲み形式の安い店、にもかかわらず森伊蔵と魔王がある、という変な店です。

 

ハイボールとかサワーなんかは300円!ですからその森伊蔵はその10倍で呑む、という感じだったんですが、それが6倍の1800円まで縮まりました(笑)。 店員に聞くと、値下げしたらこれまでの3倍以上(森伊蔵と魔王)が出てます、とのこと。「注文されると盛り上がるんでイイと思ってます」だそうです。 この店では確実に「格差が縮まって」いますね。

 

 格差社会というとイコール「悪」というイメージがありますが、それは違いますよね。アベノミクスによって「(金持ちと貧乏人の)格差が拡大した」という批判も大きいわけですが、格差の「拡大」だってそれ自体悪いことではありません。 「格差」というのは「固定される」のが悪なのであって、どんなに上から下まで差があろうと、能力や努力や運によって上にいくことができるのであれば、良いわけです。

 

この店で若者が「今に見ていろ俺だって!いつか森伊蔵飲んでやる」と300円の酎をクイッといくのなら全く問題ないわけです。 将来の未来の「夢」があるわけですから。

 

そんなことを思いながら飲んでいれば、やはり  フランチャイズにおける格差 について考えますね。

 

ここでいう「格差」とは同じFCに取り組んでいる中での実績上位店と下位店の「差」です。 実はこれも、あった方がいい、んですね。 例えば A 全店がまあまあ儲かっている B 上2割の加盟店は無茶苦茶儲かっている、6割はまあまあ儲かっている、下2割は儲かってない という2つのフランチャイズがあったとしたら、どちらを選ぶでしょうか? もちろん、これは考え方なので、「自分は無茶苦茶儲ける、とか思ってない、でも失敗は絶対したくないので、A!」という方もいるでしょう。

 

しかし、AとBのフランチャイズのどちらが今後成長するか?ということなら、恐らく「B」でしょう。

 

なぜか? いくつかの理由がありますが、 いちばんは、 フランチャイズというのはひとつの成功事例を全体で共有していく ところに意味があるから、ですね。 要は、2割「無茶苦茶儲かっている」ところのやり方を他に共有して、全体で伸びていく、のがFCなのです。 だから、フランチャイズを評価するポイントの大きなものに、 既存オーナーの増店 という数字があるわけです。 ・複数店舗やっているオーナーの率 ・そのオーナーが何店舗経営しているか? この2つの数字は大事、です。 そのフランチャイズの収益性と成長性をほぼこの2つの数字が示している、と言って良いと思います。 儲かったらドンドン展開していくのがFC、ですから。

 

そういう状態になっていないFCは何か、どこかに問題があるのです。

 

森伊蔵と魔王の大幅値下げの話題から、かなり深い話になりましたが、本日はこんなところで。