竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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LINE森川亮社長退任!「常に相手の立場で考える」視点はフランチャイズでも学ぶべきところ大、です

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こんにちは。

 

街は完全にXmasムード、竹村です。 というより、あと2日あるのにXmas商品が○%OFFという値札が目立ったりしますね。昔からこうでしたっけ?

 

さて昨日知ったニュースですが、少しビックリ。

LINE社長に出沢氏 森川氏は顧問に 成長戦略を加速

 

LINE拡大における森川亮氏の手腕は見事でした。森川さんのことはLINEの社長になられてから知りましたが、自らの経営について様々な形で情報発信されており常々、納得させられました。 今回の社長退任の件も自らのブログから長文で語られています。

11年間やりきってやり残した気持ちはまったくありません。事業も成長軌道に乗っていて安心してバトンタッチが出来るタイミングです。 事業が落ち込んで退任するわけではないので社長として本当に幸せだと思います。

という形で締めくくられていますが、かなりの名文です。

 

この退任のブログからも伝わるのですが、森川さんの素晴らしいところは、  常に自分ではなく相手の視点で考えている ということですね。 こう書けば、当たり前な気がしますが多くのサービスがそうではない、のです。「これだけのサービスを無料で提供しているのだから、この程度の広告は誰も文句はいわない」という発想は、実は相手ではなく自社のことだけ考えている、のです。 LINEには見事にそれがない。 これは森川さんの「「思想」ですね。

国内に4000万人の利用者がいるから、単にそこに新しいサービスを提供すればうまくいくかというとそうではない。LINEの利用者が、従来のサービスと新しいサービスが組み合わされた新たな価値を感じてくれなければうまくいかないのです。

この思想が徹底されているから、ユーザーはLINEが好きになり、スタンプやゲームなどの課金に喜んでお金を払うわけです。 スタンプやゲームの課金で儲けるために無料サービスを拡充させているわけではない のです。 ここが本当に重要ですね。「スタンプやゲームの課金で儲けるために無料サービスを拡充させている」と透けて見えるようなサービスが世の中多すぎますから。今や「透けて見える」というのは堂々と出しているより評価が低い、という購買心理があるわけです。 森川さんのとにかくシンプルな考え方にも共鳴しますね。

ユーザーが求めているものと企業が求めているものがズレると、当然、ユーザーは離れていきます。そこをどれだけイコールにできるかがチャレンジ。それをやり続ければ、つぶれることはない

企業もユーザーも、双方が喜べるエコシステム(生態系)みたいなものをつくらないと、ビジネスとして長く続かないと思います。

この「生態系」的イメージが大事な気がします。

 

森川さんの考え方では、ユーザーが求めているものと企業が求めているものをイコールにできれば、「生態系」は維持される、わけです。 一度ビジネス生態系ができあがれば、誰かが自分のことだけ考えて(生態系を無視して)、無理矢理なことをやらなければ、全体として伸びていくわけです。 これは、フランチャイズでも同じです。 既存店の実績が振るわないのに広告費を沢山かけて、新規加盟をとりつづけても、生態系が崩れているので崩壊してくばかりなのです。

 

「自社の都合、無理やりはNG、全体がHappyになることをシンプルに考える」 という発想が必要ですね。

 

本日はこんなところで。