竹村義宏のフランチャイズBlog

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小室淑恵さんの「人口ボーナス期」「人口オーナス期」の話

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こんにちは。 さて、本日紹介したいのはこの記事。

 

短時間で成果を上げる働き方、をずっと提唱している小室淑恵さんの講演録。かなりの長さですが、これは是非全文読んでいただきたいところ。

小室淑恵「人口構造から見るゲー­ムチェンジの必要性」―人口ボーナス期から人口オーナス期へ

 

この「人口ボーナス期」「人口オーナス期」という概念は10年ほど前にデービッド・ブルーム というハーバード大学の学者が提唱したもの、ということですが知りませんでした。

人口ボーナス期→「労働力人口がたくさんいて高齢者がちょっとしかいない状態」

人口オーナス期→「支えられる側が支える側より多くなってしまうという状態」

 

ということです。日本は90年代に「ボーナス期」が終わったわけです。 そこからの世界でまれに見る早さで「オーナス期」に突入したのは、急速な少子化が進行したからであり、その主原因が「長時間労働」である、というのはまさに小室節、ですが。 ご自身の家庭、出産の話を例にして「女性が子どもを産みにくい社会」を語られていますが、かなりうなずける部分はあります。「短時間労働社会」が実現されれば少子化問題が一気に解決する、とまでは思えませんが、歯止めがかかる要素ではあります。 小室さんも強調しているように、 「人口ボーナス期」はどんな国にも「一度」しか訪れない、そして日本はそれが終わっている、わけです。 ただ、「人口オーナス期」に入ったら国は衰退するだけ、というわけではありません。 ゲームのルールが変わったのだ、と。

 

「人口オーナス期」でも経済は「発展」するのです。高度経済成長、みたいなことはなくても、経済発展していくことは可能なのです。

 

 

http://universalbrothers.net/wp-content/uploads/2016/04/demographic-onus-worklifebalance-20160418.png

 

一言で言えば、みんなが頭を使って効率よくやれ!ということです。1やって10動かす、みたいなビジネスを目指すべきで、そういうことができる人が集まった企業が伸びる、わけですね。 で、最後に竹村的補足をすれば、これからは「頭」の時代だからこそ、「教育」や「知識産業」は伸びます。人口ピラミッドからすればこれだけ子どもが減っているにも関わらず、「教育ビジネス」が伸びるのは、より「勉強が大事」な時代になっているからですね。 人口は減るが賢い人は多くなり、効率的に働いて社会を支えていく、という状況を目指すべき、ですね。

 

本日はこんなところで。