竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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ハウスドゥ上場!フランチャイズ本部の上場の意味を改めて考える

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こんにちは。

 

 

「人生はチャレンジ&アドベンチャー」←昨日のマッサンからの言葉!、竹村です。

 

今週で最終回のマッサン。 上の言葉はエマ連れてきた彼氏に対するエリーからの人生のアドバイスです。その彼、マイクは、会社を辞めてフリーカメラマンとして自分の仕事をしたいが、エマのことも大切で結婚も見据えて「安定」も考えなければならない、という立場。

 

それに対してエリーは「チャレンジしなさい!」と諭します。

 

その前の場面で独立する夢を諦め、結婚して安定をとろうか、とマイクは悩んでいます。 「独立収入が減ったら?」 というマイクに対して、エリーは答えますね。

 

「その時は、その時」 と。 人生はナントカナルもんだ!と励ますのです。

 

この「その時は、その時」という言葉が深かったですね。 ここでいう「その時は、その時」は「que sera sera(ケ・セラ・セラ)」に近いものですね。 厳しい局面、迷った局面でこの「que sera sera~♪ なるようになる~♪」を腹の底で唄えるか?でかなり人間としての「器」が決まってくる気がしますね。

 

厳しい時、辛い時、本当に迷うときにとったリスクの返りというのは大きいのです。

 

 

 

さてさて、今日はコレについて書こうと思っていたのです。

ハウスドゥ、初値は47%高-不動産仲介をフランチャイズ運営

 

「上場」についてはこのブログに書きませんでしたが、結構問い合わせをいただきました。 「(IPO株として)買いかな?」みたいなご質問まで含めて(笑)。

 

 

上の記事の通り、初値は47%高の5300円!ですからIPO銘柄としては期待通りの動きでしょうか。 と思ったらそこから2日間はズルズル下げて金曜日終値は3910円。 今後株価はどうでしょう?と問われても株のことはあまり詳しくないのでわかりませんね。

 

ただ、これまで自分もFC開発に関わった本部の上場を何社も体験してきましたので、その経験則から、言えることのひとつは、 フランチャイズ本部企業の場合「成長の八合目~頂上での上場が多い」 ということです。 裏を返せば、その後業績が伸びなかったから結果的に上場が頂点になってしまった、ということなのですが。 ハウスドゥも、直近の業績はかなりいいですね。

 

15年6月期の連結業績計画は、売上高が前期比7%増の142億円、営業利益は86%増の5億1300万円、1株利益は366円57銭。

 

ですから。 ただ、この成長をずっと維持するのはかなり難しいことですし、それどころか株価を更に上げていくには、これを上回る成長、サプライズが必要なのです。

 

なのでフランチャイズ本部の上場というのは「するは易くその後が難し」というのが竹村の思うところです。

 

あともうひとつ、補足すればフランチャイズ本部の場合、株式公開によって調達した「資金」を何に使うのか?という問題があるのです。もともとフランチャイズとして他人の資金を集めて事業を広げてきたわけで、そこに大きな資金が必要になるわけないのです。上場後はFCをストップして直営戦略に切り替える、とか戦略変更するなら別ですが。

 

なのでこれまでの例で言うと、上場した本部は上場で調達したニューマネーを「新しいビジネス」に投じることが多いのです。そしてそれがまた当たるかというと、確率的にけしていいわけではないのです。

 

 

 

さて、それはこれまでの上場した本部の話です。ハウスドゥはどうでしょうか? フランチャイズ的に見たハウスドゥについては以前このブログで詳しく書きました。

 

かなり詳しく解説したので、ハウスドゥについて知りたい方は是非御覧ください。

ハウスドゥはFCで日本の不動産業を変えるか?

 

正直、タイトル通り「不動産業界を変える」くらいのことができるかどうか?だと思います。ガリバーが中古車業界の流通を変えたようなステージまで行けるかどうか? 不動産業界も中古車業界並に旧態依然とした業界であり、なのでハウスドゥが狙っている風穴がどこかで一気に開く可能性はないとはいえない気がします。

 

本日はこんなところで。