私の履歴書「ニトリ」は必読!いよいよここからニトリ快進撃!?
こんにちは。
ニトリ社長の「私の履歴書」は毎朝必読の面白さ←その通り!、竹村です。
↑↑↑確かにっ。上のブログでも指摘されていることですが、この「私の履歴書」は創業者とサラリーマンとして企業の社長に昇りつめた方との面白さの「差」が大きすぎます。
原則「会社をつくった人=創業者のみ」にして欲しい。 大塚家具のお家騒動に合わせたのかどうなのか、のタイミングで始まった、似鳥昭雄氏の「私の履歴書」はここまで歴代でもかなりのオモシロさ。前半のクレージーぶりは、上に紹介したブログでまとまってます。
竹村としては、やはりニトリ一号店をつくるエピソードの第10回を触れておかなければならないでしょう。
20代で起業 周りにない家具で勝負 店名に卸、「安い印象」訴え
父親の会社に「常務」として入社した似鳥さんですが、色々あって会社出てゼロからスタートすることに。
この建物で商売でもやろうと決めた。周辺は引き揚げ者住宅など、割と住宅も多い。衣食住のうち、周辺を探すと家具屋だけがない。当時は家具の将来性や可能性など何も考えていない。当然チェーン店という発想もない。食べていくための生業として家具販売を選んだ。
まぁ、こんなところから始まるわけです。「周りにない」から家具屋、なのです。 しかし、この創業時から似鳥さんらしさは出てます。
ちなみに店名は「似鳥家具卸センター北支店」。卸とつけることで「安い」イメージを与え、センターは「大きい」というイメージが湧く。北支店としたのは他に本店があるように思わせるためだ。我ながら浅知恵も甚だしい。
「浅知恵」とは謙遜されてますが、知恵を使って商売をしよう、というスタンスがここからあるわけで、この「浅知恵」からの行動をまさにトライアル&エラーで重ね、どんどん「知恵」に昇華されていった。それがニトリの商売である、ということがこの連載から伝わってきます。 ただ、チラシを撒いたら最初は売れたが1週間で全然売れなくなる、月間売上目標は大きく下回る、というところからのスタートです。 後から思えば「浅知恵レベルののアイデア」が当たって最初からサクサクっと商売が上手くいってしまったら、今のニトリはない、ということなんでしょうが、やってる方は追い込まれているわけです。
この連載はそのへんも伝わってくるわけで、そこがサラリーマン社長との違い、です。 そして、 開店して閑古鳥のニトリ1号店は、なんと似鳥さんの結婚によって道がひらけます。高校時代は女番長だったという、この奥様、初対面の客との商談が苦手という似鳥さんとは全く逆で、接客好きの商売上手。記事を読めば似鳥さんの何倍も「キモ」が座っている感じですね。 で、一号店が儲かりだした、と思ったらの本日の記事。
まずは事業拡大のための銀行に対する交渉。
あるとき鏡に映る自分を見ると、悲壮感が漂っている。「この顔にはお金を貸さないだろう」と思い、頬紅を塗り、満面に笑みをたたえ、地元の信用金庫に出向いた。資金の使い道などを支店長に説明すると書類をそろえて後日来てほしいという。そこで一芝居打った。「今日決めてほしいんです。北洋さんや北海道拓殖銀行も貸したいと言っています」とウソを並べ立てた。当時の融資で500万円以上というのは信金には大きな決断だが、こちらの自信満々の姿勢に賭けてみようと思ったらしい。
まぁ、「嘘も方便」の一芝居、ですね。 で、事業を拡大したら、もっと立派なライバル店が出現! これは商売ではよくあること、です。似鳥さんは「周りに家具屋がないから」という発想で家具屋を始めたわけですが、普通の人の発想は違うわけです。周りに「儲かってそうな店があると、コレだ!」と思って始めるわけです。よって、儲かる商売には「競争」がつきものなのです。 で、再び倒産の危機に陥った似鳥さんは、家具屋コンサルタントに誘われ藁をもすがる思いで「米国西海岸視察」。 50人の同業者とのいわゆる「視察ツアー」なんですが、ここで似鳥さんは発想が違いますね。
参加者は口々に「米国と日本は違う世界だね」というが私はそうは思わない。「同じ人間がやっているんだ。日本人も便利さや安さを今以上に求めるはず」
そう考えると目に映る店のすべてがとても貴重な情報に思えてきた。
同じものをみても得るものが違います。他の49人がアメリカにはかなわないねぇ!と思っている中、 「日本でも米国の豊かさを実現したい」。 というところに行き着くわけです。
そして、 「米国風にまねしてみよう」。 これですよ(笑)。 見に行って「まねをしてみよう」。 自分の力で考えるんじゃなくて、まねしてしまおう!これはある意味「フランチャイズ発想」ですね。他人の力を利用する、という。
ここから今のニトリの業態が始まるんですね。
ここから快進撃か!?いや、まだまだそうは問屋が卸してくれず、楽しませてくれますね。似鳥さんですから。
本日はこんなところで。