FCの「本部は儲かる加盟店は儲からない」の誤解について
そもそも
「加盟店は儲からない、という状況でFC本部だけが儲け続けていく」
というのは無理な話、です。
ということを書いています。
要は、フランチャイズというのは「生態系」があり、加盟店が儲からない、赤字だらけだったら魚で言えば水面でパクパクしてる状況なわけです。赤字に耐え切れず撤退する、というのは魚が死ぬ、ということです。
加盟店が儲かっていないのに、フランチャイズ本部が儲け続ける、という状況をずっと続けていくことはできません。短期的には赤字で苦しむ、撤退するところを無視して、外には隠して、FC募集広告にイイコトばかり書いて「新規加盟」をドンドンとることで、「数」は維持できます。
が、それは魚の死体が浮いている腐った水に新しい魚を足していくようなもんで、維持することはできません。「生態系が崩れ」てるんですから。
だから、よく言われるような「世の中のFCの9割は本部だけが儲かり加盟店は儲かってない」というのは嘘、だと認識しています。上の記事にも書きましたが、もしそれが本当だとしたら毎年成長して「25兆円」なんて巨大市場になるわけありません。
「加盟店は儲からず本部だけが儲かるという状況を長期継続するのは、無理」というのが竹村の主張。
しかし、それは竹村が、
フランチャイズ応援側の人間
だからであり、
見たいものしか見えない典型
だというご指摘、ですね。
これはその通り、でしょう。
ですが、この匿名コメントさんは、逆に言えば、
フランチャイズ否定側の人間で、見たいものしか見えない
の典型、ですね。
フランチャイズというのはこの「対立」があるから、面白い、大きなチャンスがあると思っています。物事は「裏表」「強弱」があるから、チャンスがあります。
竹村の側(フランチャイズ肯定派)の立場というのは、世の中で「フランチャイズは本部ばかり儲かり加盟店は儲からない」という間違った認識があるからこそ、存在価値があるともいえるわけで。ダメなFCは確かに多いから、きちんとしたFCは伸びるわけです。
フランチャイズで成功しているオーナー連中と話していると、「世の中でフランチャイズは儲からない」と思われているんで助かってる、みたいな話はよく出ますね。「フランチャイズは儲かるんですよ!」という認識のほうが一般化したら、みんながコチラ側にきてしまいますからね。成功オーナーというのはいい業態、いいエリアを取り合ってる、わけですから、世の中はなるべく「誤解」してて欲しい、という気持ち、ですね。
しかし、こういう書き方をすると、「逆の側」から「見たいものしかみえない」方は、怒りたくなるかもしれませんね。
「何を言ってるんだ!コンビニをみろ!本部だけ儲かりオーナーはみんなヘトヘトだ」と。
しかし、それでもFCビジネスの「生態系」は微妙なバランスで維持されているから、撤退だらけになったりしません。文句はありながらもFC契約を継続する、継続率の高さ、がそれを物語っています。
確かに、匿名コメントさんの言うように、
低賃金長時間労働でまずしい暮らし
な方は多いかもしれません。
しかし、厳しいかもしれませんが、起業して自分の商売をしておいて「低賃金長時間労働」なんて文句言ってるようでは、道は開けないでしょう。そこそこの「賃金」もらって法律に守られた「労働」をして、雇われていればよかったのです。
そういう意味では「道」を間違えています。
竹村の親戚にこういう状況の人がいたら、まずその考え方を正しますね。
本日はこんなところで。