丸亀製麺は大量出店しすぎ?チェーン店におけるカニバリズムの考え方
こんにちは。
今日はもう学校の一学期の終業式なんですね、竹村です。
ここから8週間近い夏休み。長いですね~
「安保法案」の衆院通過のニュースの取り上げ方はメディアによって様々ですね。一昨日のニュースステーションをみた関西の友人から、(国会前のデモが)そんなとんでもないことになってるの?とメッセージをもらいましたが、あれはまぁ一部、のヒートアップしたところを切り取って伝えてますね。
ブログなのであまり政治的な話はしたくないですが、今回「あまりに強引だ」とはいうものの、選挙でアレだけ自民党を勝たせたのは国民(もしかしたらダメすぎた民主党)です。安倍さんが首相になるということは、憲法9条の解釈、国防についての方向性がこの流れになることは極々当たり前の流れじゃないですか。
とある新聞報道によれば「国民の80%が反対している」とのことですが、その方たちは選挙に行ってるんでしょうか?それだったら自民党がここまで議席をとってないはずです。
「安保」は国防にとってそれはそれは重要なテーマです。だから国民は「自分の意見」を常にもっておかないといけないでしょう。
大事なことだからよく考える時間が必要、というのはその通りのようで実は間違っていると思います。大事なことだから常日頃考えていて、何かのときには即結論を出し、行動できるようにしておかなければならない、と思いますね。
さて、本日とりあげたいのはこのニュース。
確かにこの1、2年丸亀製麺の業績は少し陰りが見えます。この記事ではその要因を次のように分析してますね。
要因としては、出店が速すぎて人材育成が追いつかず、またカニバリズム(チェーン店同士で客を共食いすること)が起き、さらにライバルが増えていることが挙げられる。
いちばんの「陰り」の原因はそこまでが急成長すぎたから、だと思います。あれだけのスピードでの出店をそのまま維持できるわけありません。
「人材育成が追いつかす」というのは今の飲食業の採用難の向かい風をうけ、「アルバイトが集まらない」というのはあると思います。
そして同じチェーン店同士で近くに出しすぎ「カニバリズム」が起こっている、という点。これはもう少し深くとらえた方がいいですね。
大事なところです。
カニバリズム=チェーン店同士で客を共食いすること
が業績を頭打ちにしている、ということであれば需要に対して店の数が飽和数に達した、というこです。が、それであればライバルの「はなまるうどん」が業績好調なのはおかしな話、です。
単に、同じ業態として「はなまるうどん」のほうがが「丸亀製麺」より魅力的だ、ということでしょうか?
上の記事の以下のところに注目です。
同様の展開はコーヒー業界にも見られる。スターバックスコーヒーが急速に勢力を拡大した後、13年ごろに業績が頭打ち状態になった。そのころ、コメダ珈琲店に代表されるフルサービス型の喫茶店が多く台頭し、さらにコンビニエンスストアやファストフード店で質の高いコーヒーが売り出されるなど、「コーヒー戦国時代」といわれるほどになった。
そこからスタバの業績は復活しました。スタバ同士でカニバっていた頃より業績が上がったのです。
一社が伸びていると、そこに目をつけたライバルが一気に参入し一時期市場を取り合うことが起こります。でもそれによって、新たに市場が広がる、というのはよくあるわけです。
「戦国時代」がないと市場が広がらない、ということで、そこから考えると「丸亀製麺」がカニばった状態に陥り、そこに「はなまる」が入ってくのは良いこと、なわけです。
だから、だから自社競合してるところにさらにライバルが参入する、のはむしろ「歓迎すべき」こと、という考え方もできるわけです。
もちろんそれは、「丸亀製麺」の業態が魅力的である→もっと多くの人に知られればファンが増える、ということが前提の話ですが。
チェーン店とカニバリズム。この関係は非常に重要なポイントです。
そしてフランチャイズ・チェーンの場合は同じ看板を掲げた、別のオーナー同士の店でのカニバリズムが起こるわけです。
ここはフランチャイズ・チェーンが成長し大きくなっていく際に必ず通る、必ず起こる問題です。
次回のメルマガでもう少し深く書こうと思います。
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本日はこんなところで。